2006年02月28日

第6回演奏会を振り返って

第6回演奏会、終わりました。
当日は、寒い雨の中、どれだけお客さまが来て下さるかと心配していましたが、
たくさんの方に来ていただき、客席が埋まりだしたのを見て、演奏側としてもとても励まされました。
そして、暖かい拍手をいただき、安心して、演奏することができました。
アンコールも、今までにないくらい気持ちをこめて、演奏する事ができました。
お客様には、演奏会に足をお運びくださって、ありがとうございました。
また、演奏会にご協力くださった、お手伝いの方々、そして出演者の皆様、お疲れ様でした。
この場を借りてお礼申し上げます。
そして、次回第7回も、また、舞台でお会いできたらと思います。

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そう、演奏会、終わりましたね・・・
あまりにも緊張しすぎて、本番中は本能のままに演奏し、打ち上げでもなんだかよくわからない状態でしたが、今日ようやく、
「もうあの曲は練習しないんだ・・・」という形で実感がわいてきました。
去年、そして年明けの合宿、2月からのラストスパート・・・
長い時間をかけて、3つの曲に接してきて、そして演奏会は、本当にあっと言う間に終わりました。
演奏会は、いつも本当に、あっけにとられるくらい早く、終わってしまいます。
極度の緊張状態の中、出場直前の舞台の影で、
「この瞬間が一番嫌なんだよな~。演奏会なんてやるもんじゃない。寿命が縮む。」
といつも思うのに、
演奏会終了後は、「またあの興奮を味わいたい。よし、じゃ、次!」ってなっているから不思議です。
そして、それは、演奏会で毎回反省点が山積みになるから思うのであって・・・

リベンジ!リベンジ!

今回もそんな小人の声が頭の中でこだましています。

そして、今回の演奏会を終えて、強く強く思った事。
もっとうまくなりたい。


演奏会は本当にあっと言う間です。やり直しがきかない。
「あっ」と思った瞬間には次の山場が待っている。
オリンピックフィギュアスケートと比較するのもおこがましいですが、
決められた時間の中で、自分たちのやってきた事を出す、また出し切るのは、
同じ感覚かな、と思います。

でも、演奏会でうまくいかなかったところもあれば、演奏会で初めて、うまくいったところもあります。
不思議ですね。
練習ではまずしないようなミスなのに、やってしまったり、演奏会だと練習以上にできてしまったり。
舞台には何かがひそんでいます。

ただ、その何かを魔物するか、神にするかは、やっぱり、演奏会までの時間が物を言いますね。
それぞれの曲について思うところもありますが、それはさておき、
次に活かせるように、今回感じた自分についての反省点を、整理しておきたいと思います。

1.基礎力をつける
今回、3曲をやっていく中で、アルルは譜面どおりの正確さ、ドリーはアンサンブルと音に対する繊細さ、そしてプロヴァンスは曲を理解し、作っていくということ、
自分にとってはそれぞれ大事なポイントが異なっていて、また勉強になったのですが、
個別の曲をやる前に、まずなんといっても、
基礎力が大事、
という事を実感しました。

演奏終了後の打ち上げで、
「基礎力を養うということは、不必要な部分に余計な力を使いすぎないように鍛えること」
と誰かが言っていました。
それを実感するレベルには私はまだ達して無いのですが、基礎力ができたときに、わかることかもしれません。
基本的な音の出し方、スケール練習、アーティキュレーション、次回はもっと基礎力をつける練習を重視していきたいと思います。

ここで書いたかどうかはわかりませんが、実は自分の夢としては、
ただ一つの音の伸ばしだけでも、感動してもらえるような演奏をすることだったりします。
以前、2回ほど、人様の演奏を聞いて、そういう経験をしたので・・・
そのためにも、まずは基礎力だよな、と思います。


2.人の音を聴く
今回の演奏会で、1月2月の練習を通して自分の中で非常に変わってきたことが、これでした。
といっても、本番中は緊張しすぎてそれどころではなかったのですが・・・
人の音を聴くということは、オーケストラの中での自分の位置を把握する、ということだと思います。
そして、音を聴きあうということは、そこに集まったメンバーでしか作れない音楽を、そこで作っていくという事だと思います。
次回はもっと早い段階から、やっていきたいと思っています。


3.アンサンブルを重視する
2.とも関連しますが、今回の演奏会も、やはり自分のことで精一杯で、他パートと調整する時間をもてませんでした。
次は、自分の仕上げを前倒しして、パート間の調整までできるように、もっていきたいです。


4.曲を理解する
この作業も、今回直前だったので、調べ物はもっと早くにしておけば、直前は練習に専念できたのに、と思いました。


5.「音楽を作る」ことを意識する
実は今回の演奏会を通して、一番強く感じていたことがこれでした。
音楽を作る、というより、物を作る、ということです。
しかも、一人で黙々と作る、ということではなく、そこにいるメンバーでどう作るか、
ということです。

で、実際どんな風に感じていたのか、ということは、
まだうまく書けそうにないので、今回はおいておいて、
今後、自分にもそれが見えてきた時、また書ける時がくればいいな、と思います。


6.演奏会本番への気持ちの持っていき方
これも課題ですね・・・。
自分の中でどう盛り上げて、そして本番の舞台にどう接するか。
今回は、実は演奏会直前で、ちょっと、盛り上がりすぎた、という感もあり・・・(何!?)
緊張を克服する以上に、気持ちを盛り上げるっていうことが大切な気がします。


7.舞台での魅せ方
これは演奏とは別の側面かもしれません。
でも、演奏会として、大事な要素だと思います。
演奏会は、演奏としての質の高さが見られがちですが、他にも、お客さまが楽しめたかどうか、も、大事なところです。
ライブとしての演奏会の側面、といいますか。
今回の演奏会のアンケートの中に、

「意気込みは伝わったけど、ちょっと堅苦しい感じがしました」
というお客様からの感想があり、気になりました。

というのも、本番でイイトコ見せようと思って、ものすごい意気込んでる表情してるの、多分自分だと思うので・・・(笑)。
多分今回も、めちゃくちゃ揺れてるし、傾いてるだろうし。

集中しつつ、引き締めるところは引き締めつつ、でもお客さんも巻き込んで楽しい空間を演出できる、
次回は、そんな演奏会になったらいいな、と思いました。

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と、まあ、そんな感想を抱いた第6回演奏会でした。
ここまで読んでくれた人がいたらありがとうございます。
私はいろいろ書いてスッキリしました。

まあ、課題は多いのですが、
演奏会を経験するごとに、新しい事がどんどん見えてきて、
反省点はありつつも、実は今、それがとても楽しいのです。
こんな風に音楽と向かい合う事ができて、手前味噌ですが、
“未完成』にいられて良かった~、とすごく思います。

今はとりあえず、演奏会も終わったばっかりですし、ちょっと肩の力を抜いて、
とりあえず課題を眺めながら、さてどうしよっか、と考えることにしたいと思います。

はあー、最近真面目モードだったので、ちょっと疲れました。
自分、文章長すぎ。
また元の、脱力系モードに戻りたいと思います。

投稿者 konkiti : 02:29 | コメント (0)

2006年02月25日

いよいよ明日、演奏会です!

ついにこの日が来ますね・・・
今回はいつも以上に緊張してます。
曲について、演奏について、
去年よりさらに、いろんな事を考えたり、やってみたりしてきたので・・・
このブログでもいろいろ書いてしまいましたしね・・・

いつも演奏会前日は何やかやで夜更かししてしまうのですが、
今日は早く寝て、たっぷり睡眠とって、明日、ベストコンディションで望みたいです。

明日のために、今日は体力温存しておきます。

それでは、団員の皆様、そしてご来場予定のお客様、明日、舞台でお会いしましょう!

投稿者 konkiti : 23:22 | コメント (0)

2006年02月24日

「プロヴァンス組曲」加筆修正しました

おととい、今日と、女子フィギュアをほぼライブで見ていました。
いやー、オリンピックの舞台って、すごい所ですね。
メダル候補の選手のまさかの失敗を見ていると、多分限界まで練習を重ねてきているにも関わらず、
本番で自分の最高を出す、その難しさがひしひしと伝わってきました。
プレッシャーは並大抵ではないのでしょうし、その中で演技に集中していき、
また演技中に失敗したとしても立て直す、その精神力も並大抵ではないのだろうと思います。

でも、そんな中、日本勢もすごかったですね。
日本の選手の情報しか見ていないので、他国の選手のことはわからないのですが、
3人とも自分の強みを熟知していて、そこで勝負しようとしていた姿勢がよく伝わってきました。
だから、結果はどうあれ、どの人の演技も非常に気持ちよく見る事ができました。

荒川選手の研ぎ澄まされた美しい動きにも感動しましたし、
安藤選手が4回転挑戦後に調子を立て直せなくて苦しそうな時に、観客席から励ましの拍手がわきおこったことにも感動しました。
良いものを見せていただきました。


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さて、「プロヴァンス組曲」の情報、また、更新しましたので、お知らせしておきます。
ブログに記事を書いた後で、団内MLでもより詳細な意見交換が行われ、
こちらの記事の方も加筆修正が必要だと思われる部分がありました。
修正部分は、
(以上2月24日加筆)
のように、色を変えて書いてありますので、
プロヴァンス組曲やその周辺事項についてより奥深く知りたい!
というマニアックな方には参考にしてもらえればと思います。

また、こちらの記事では主に曲のタイトルやプロヴァンス地方について
話題にしてきたのですが、
団員の一人、タテラッツィさんのブログでも、また違った角度、
ダリウス・ミヨーという人、そしてミヨーが表現しようとした音楽、という観点から、
ミヨー作曲「プロヴァンス組曲」の紹介をされています。

ミヨー:プロヴァンス組曲

プロヴァンスそのものについてはいろいろアプローチしていた自分ですが、
こっちの方は全然だった!ということに、タテラッツィさんの記事を読んで気付きました。
考えてみれば、曲について語るなら、まず作曲家、でしたね。
おかげさまで、曲理解の上で非常に役に立ちました。

今回、こうやって調べ物をして、またMLでやりとりをして、強く思っているところなのですが、
こうやってお互い情報を補いながら、また質問したり意見交換しながら、音楽を作っていく、って、
良い相乗効果が生まれるな、と思っています。

ただ一人で本読んだりサイト検索しているだけでは、
曲の理解はこんなに広がらなかったし、また誤認識している部分にも気付けました。

以前の記事で、
音楽を作る上での、技術力とはまた別の側面として、音楽の雰囲気や曲について語る、
という事について書きましたが、
そうやって語っていくうちに、モチベーションも高まってくるし、
その曲に対する気持ちが高まってくるんですよね。

話は変わりますが、今日、ゼミの飲み会があり、そこでゼミのある人
(なんと現在フリーのアナウンサーの人です。全国テレビでもお見かけするようなプロです。)と
舞台でのお芝居について話していて、
どんなに演技が上手い人でも、気持ちが入っているのと入ってないのとでは
観客が受ける印象が全然違うと思う、というお話を伺いました。

同じ事が、演奏会にも言えるのでは無いかと思います。
仕上がりの上手さを決める技術力は地道に練習していくしかないですが、
曲に対する気持ちもまた、本番に向けて最高の状態でもっていきたい、そう思います。

ま、技術力が一番心配の種だったりはするのですが・・・(^^;)

本番で、スーッと曲に入っていけて、自分が感動できたらいいな、とそう思います。
お客さんの感動ももちろん欲しいですけどね。

さて、本番まであと2日です!
心配の種をなるべくつぶせるように、なんとか時間を見つけて練習したいと思います。

投稿者 konkiti : 08:32 | コメント (0)

2006年02月21日

南仏プロヴァンスの風景(4)~「プロヴァンス組曲Ⅶ・Ⅷ」

ハァ・・・今日も寒かった。日は長くなってきてるというのに、ここのところずっと曇り空ですね。
お腹が冷えそうで、腹巻が欲しくなりました。

さて、プロヴァンス組曲についての曲毎調べ物メモ、今日でやっと終われそうです。
昨日の続きです。

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Ⅶ「Bergers」=羊飼い
この曲は、弾むようなリズムやテンポを感じる曲の多いプロヴァンス組曲の中で少し異色な感じがします。
ゆるやかなテンポで始まり、晴れやかな印象の前奏が終わると、
クラリネットとチェロの奏でる、何かに耐え忍ぶような重たく物哀しいメロディーが流れます。
しかしわずかに救いの光が見え、たかと思うと、また哀愁の唄が奏でられる、そういう構成になっています。

羊飼い、、、「アルルの女」にも、物語の一端を担う人として羊飼いの人が出てきます。
プロヴァンスの羊飼いには、どんなイメージがあるのだろう、と思って、調べてみましたところ、このようなサイトが見つかりました。
http://www.provence.fm/culture/fete/details/messe.htm
http://www.stages-en-provence.com/provence05.htm
「羊飼いのお祭り」というのがあるそうです。
クリスマスの前日と当日、本物の羊を使ってキリストが生まれた時の模様を再現するお祭りだそうです。
ヨセフやマリア役の人たち、また民族衣装や羊飼いの衣装を着た人々が参列して、聖歌を歌ったり、祈りを捧げるのだとか。

だからといって、この曲にそれが反映されているのかはわかりません。

あるいは、ただ羊を追い、羊達の世話をする羊飼いの一日が表現されているのかもしれません。
陽光に灼かれ、茶褐色に日焼けした皺だらけの羊飼いの顔がなんとなく想像されます。

なんだか独特な曲です。でもメロディー部分、結構好きです。


Ⅷ「Farandole」=ファランドール
プロヴァンス組曲は盛大な踊り、ファランドールで幕を閉じます。
8分の3拍子の軽快なリズムで、いろいろなメロディーが引いては寄せ、入れ替わり立ち替わり出てきます。
まるで、老若男女、かわいらしい村娘に、村一番の踊り手、美しい若者、陽気な二人のデュエット、そして皆で盛大に踊る、
舞い手が交代しながら見せ場を作り、また大勢の踊りの中に返っていく、そんな風景を見ているようです。
曲を聴きながら、今は誰が踊っているのか、想像してみるのも楽しいかもしれません。


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ふう、やっとここまで、記事を書く事ができました。
ほんの軽い気持ちで始めたつもりが、かなりの時間をかけてしまいました。
でも、調べ物にかけた時間を考えると、調べたことを自分一人で悶々と考え続けるのも消化不良になりそうな気がして、書きました。

ただ、ここまでいろいろ書いたりHPや写真を紹介してきたりしましたが、
これらがどれくらい曲の演奏に活かせるかわかりません。
またこれを読んだ人で、「え~」っと思う人はいるんじゃないかと思います。
曲を聞いて抱くイメージ、弾いて抱くイメージは十人十色だと思うし、
人による感じ方の違いがその人の音楽になり、また様々な表現が生まれていく面白いところなのかもしれません。
ここまでの一連の記事は、断定的に書いているような表現もあったりするかもしれませんが、あくまで現時点でプロヴァンスについて調べる過程で一個人が考えたり、感じたりしたイメージの一部と受け取ってもらえればと思います。
また、私も、調べたからってあんまり一つのイメージに単純にとらわれすぎないように気をつけたいな、と思います。
他の人の演奏を聴いて、また意見を聞いて、変わっていく部分もありますしね。

少し残念だったのが、この記事を書くにあたり、本当は、各曲のモチーフとなっていそうな
民俗音楽やお祭りを探し出したいとも思っていたのですが、さすがに見つけられませんで
した。

ここまで調べたことを参考にして、また少しでも演奏を肉付けしていければと思います。


あと、ブログに書いていない曲としては、「組曲ドリー」が残っていますが・・・
プロヴァンスの事ばっかり調べていて、こちらはすっかり片手落ちでした。。。
でも、タイトルから想像される感じと、曲のイメージはかなりリンクしていると思うので、
自分の中ではいろんなイメージを膨らましつつ、
来て頂くお客様には、「当日のお楽しみ」にしておいていただきたいと思います。


最後に、各曲について、この記事を書くまでの間に、情報提供や情報交換をしてくださった皆様、ありがとうございました。
おかげで演奏に対するモチベーションがさらに高まりました。
この場を借りてお礼申し上げます。

さ、練習するぞー。

投稿者 konkiti : 23:08 | コメント (2)

南仏プロヴァンスの風景(3)~「プロヴァンス組曲Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ」

こんばんは。今日は雨でした・・・やっぱり外は寒かった・・・
そして、先日の国土先生練習時の録音を聞いております・・・
アルルの女、繰返し出てくるテーマの8分や16分の踏み込みがやはり難しいですね・・・
もうそろそろ、と思っても、あと一歩、大胆に踏み込む勇気が必要、そういう感覚です。

今回の未完成の選曲、去年の年末くらいまでは、「ドリー」が一番繊細さが必要で、アラが目立ち易いので難しい、
そう思っていたのですが、「アルルの女」がここへ来て自分の中で急浮上中です。
旋律が美しい反面、テンポ感をしっかり保っていないと、際立たない曲ですね。気を抜けません。

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で、今日は、昨日の続きです。
だんだん息切れしそうになってきたので、スタミナ温存するために、短めにいきます。


Ⅲ「Joueurs de boules」=球遊びをする人々
球遊び、日本で言えば、サッカーとか野球がパッと思い浮かびますが、
プロヴァンスでは、球遊びといえば、おそらく地元発祥のボール遊び「ペタンク(Petanque)」でしょう。
昨日の記事でも少し触れましたが、プロヴァンスの人々(主にオヤジたち)が街の広場でよくやる遊びです。
ハンドボールとゲートボールとビリヤードの中間のようなゲームで、
銀色の、直径10cm弱、重さ1~2Kgの金属球を手で投げて、目標とするボールに近づけ、相手のボールを弾き飛ばしたりするそうです。
重さ的に、結構重いですよね・・・投げるっていっても、「ボトッ」って音がしそう。
それでも、6m~10mくらい先にボールを飛ばすっていうことだから、スピードは出てるのかもしれません。身体に当たると痛そう。
やってるオヤジたちの様子は、↓のサイトでちょっと写真が載っています。
http://www.asahi-net.or.jp/~mg3h-okmr/01st/01what.htm
http://www2t.biglobe.ne.jp/~provence/provence/life/pleasure/plesure.html


また絵で見るとこんなカンジ↓
http://www.stormfinearts.com/images/gallery_b/g-raverat/g-raverat_08.html

グーグルイメージ検索ではこんなカンジ↓
http://images.google.com/images?q=Joueurs+de+boules&hl=ja&btnG=
(以上2月24日加筆)

私、この曲が「プロヴァンス組曲」の中で一番好きな曲なんですが、
このペタンクなるものを知るまで、曲から全然違う情景をイメージしていました。
なんかこう、チンドン騒ぎしてて、身軽な人がバク転(クラリネットが入るとこで)とかしてるイメージ・・・
でも、いずれにせよ、愉快で楽しげであることに変わりはありません。
ペタンクに対する地元民の思い入れはかなりのものらしく、人それぞれ、ペタンクの戦略に対して自論を持っているそうです。時には自論のぶつかり合いでケンカしたりとか。
日本のサッカーとか野球ファンと変わらないくらいの思い入れっぷりなのかもしれません。
広場でペタンクが始まると、だんだん周りにギャラリーが集まってきて、応援したりとか、ヤジをとばしたりとか、するそうです。
でもゲーム自体はゆるやかに進行していくものなので、面白おかしくのんびり観戦、ってところなのでしょう。


Ⅳ「Pecheurs」=漁師
前の記事で書いた、私がしばらくの間「猟師」だと思い込んでた、っていう、あの曲です。
生命力に溢れた漁の様子が描かれているのではと思います。

最初の装飾音符で始まる3拍子、私が思うに、
網にかかった大量の魚たちがピチピチ飛び跳ねてる様子じゃないかと思うのですが・・・
とーれとれ ピーチピチ カニ料理ー ってフレーズがつい思い浮かんでしまいますが、
そう思うと、ちょっと滑稽だったり。
(しかし、なんでカニがピチピチなのか、冷静に考えるとちょっと不思議。本題と無関係ですが)
(↑注:後でCD演奏を聞きなおしてみると、装飾音符はそれほど目立って聴こえないので、
ピチピチ感っていうのは違うかもしれません。適当に書くものじゃないですね・・・)

Ⅴ「Chasseurs」=狩人
海かと思えば、今度は陸ですね。
前半は、ひたすら単調なフレーズに段階的にいろいろなメロディーが加わり、またなくなっていく、そういう構成ですね。
指揮者の人も、練習の時に確か言っていたと思いますが、
まるで、狩人が、鉄砲をかついでエッサホイサと歩いていく、その道中で、いろんな風景を通り過ぎ、いろんな人々とすれ違い、また一人、エッサホイサと淡々と歩き続ける、そういうイメージが思い浮かびます。
オーケストラではそのフレーズは金管のくぐもった音で表現されていますね。
そして、後半は一転、さわやかーな曲調になりますね。
獲物を仕留めたのか、何か達成感を感じるような部分です。
それとも、取れた獲物に、日々の糧となってくれたことを感謝しているのか。

プロヴァンスで狩りと言えば何なのか、と思いましたが、
クマとか鹿とか、そういう大物ではなくて、鳥を獲物にすることが多いようです。
でも曲としては、勇ましい感じのイメージで、大物っぽい匂いも漂うのですけれど、
ここでは一体何の狩人なんでしょうか。
そういえば、「アルルの女」でも、カマルグ平野でシギ狩りの情景が一瞬出てくるんですよね。
時間の制約上、ナレーションには入れられませんでしたが。


Ⅵ「Vendanges」=ブドウの収穫期(2月24日タイトル小修正)
フランスと言えばワイン。そしてブドウ。
ブドウの収穫は、プロヴァンスにとっても一大行事なはずです。
この曲は、また変わったリズムを基調にして、いろいろなメロディーが入れ替わり立ち替わりしていきます。
ワインの味と同じく、なかなか渋い(?)曲調になっております。
ブドウの収穫祭ってどういう感じなんだろう。
そう思っていましたら、F谷さんからまた情報提供いただきました。

ぶどうの収穫は秋、8月末から10月くらいに、親戚家族総出でハサミを片手に手で摘みます。
現在も手作業で行われているそうです。大変です。
収穫したぶどうはワインを作るため、すぐに果汁を絞ります。圧搾機で絞ったりしま
すが、昔は収穫したぶどうを大きなカゴにいれ、更に大きな樽に移し入れて、男性や
女性が歌を歌ったりしながら裸足で踏み踏みします。
大変な作業でしょうが、自然の恵みを謳歌する活気のある季節です。

結構根気と力のいる作業のようですね・・・
裸足で踏んで果汁を絞るのか・・・そう思うと、曲のリズムが、なんだか足踏みしている
リズムにも聴こえてくるような・・・
収穫祭っていうと、飲めや歌えの大騒ぎとか単純な自分はすぐ想像してしまうのですが、
収穫祭の前には、必ず額に汗かく肉体労働があるんですね。
でもその分、作業が終わった後のお祭りは、解放感溢れるものになりそうです。
一度見に(×飲みに)行ってみたいなあ。

というわけで、残り2曲、は、明日に回したいと思います。

投稿者 konkiti : 00:49 | コメント (0)

2006年02月20日

南仏プロヴァンスの風景(2)~「プロヴァンス組曲Ⅰ・Ⅱ」

こんばんは。今日も寒いですね・・・来週の演奏会当日はどうなのでしょう。
適度に温かくなって、お客さんが「散歩がてら、ちょっと聴きに行ってみようかな」という気持ちになってくれたらいいですね。

さて、では先日の続き、次、「プロヴァンス組曲」、行ってみたいと思います。

ダリウス・ミヨーの「プロヴァンス組曲」、これは全部で8つの曲から成っています。
そして、それぞれのタイトルは、おそらく、その土地に伝わる民族音楽に因み、そして、
プロヴァンスに住む人々、仕事、風俗習慣、伝統行事、などの日常風景に因んでつけられているものと思われます。

ところがこれが、タイトルを見ても私には一向にわからなかったわけです。
なぜって、フランス語だったから。
「これって、どう発音するんだろう・・・ジュ?ブ、ブ、ブルボン?ペケ?キャシャーン?」
(一体どの曲のことか、楽譜を持っている人はご想像ください(笑))

というわけで、タイトルの意味、ちょっと調べてみました。

Ⅰ「Guardians」=守護者、守衛、警備人、などなど。
Ⅱ「Cueillette des amandes」=アーモンドの収穫
Ⅲ「Joueurs de boules」=球遊びをする人々
Ⅳ「Pecheurs」=漁師
Ⅴ「Chasseurs」=狩人
Ⅵ「Vendanges」=ブドウの収穫
Ⅶ「Bergers」=羊飼い
Ⅷ「Farandole」=ファランドール

どうですか。
プロヴァンスの事を調べていて、だんだんわかってきたのですが、主にこれらのタイトルは、
プロヴァンスという土地を紹介するには外せない情景を描いています。
これらはまさしく、プロヴァンスを愛した生粋のプロヴァンス人、ミヨーならではの地元組曲だといえます。

で、プロヴァンスとはどういう土地か。
プロヴァンスは、フランス南部の地中海近くに位置するだけあって、
陽光がまぶしく、そして目の覚めるような空の青、海の青に囲まれています。
そして、時には強風ミストラルが襲い掛かりながらも、
牛、馬、羊、ぶどう、アーモンド、オリーブ、米、麦などの農業、
また地中海の漁港による漁業、
そこで収穫される自然の恵みや市場の色彩が、日々の暮らしに彩りを添え、

そして、昼下がりのカフェで交わす冗談交じりの世間話、噂話、
仕事帰りにひっかけるアルコール度数強めのパスティス、そこでもまた世間話、
外に出れば、けだるい午後に街の広場で延々と興じられるオヤジたちのボール遊びペタンク、
厳しい自然に負けずに生きる人々の力強く骨太な暮らしが、
プロヴァンスでは営まれているようです。

でも、タイトルだけではまだちょっと、実際の曲と結びつかないなあ、と思って、
もう少し、調べてみました。

Ⅰ「Guardians」=(カマルグ地方の)牛(馬)の番人。

これは、、、うーん、どこの守衛さんのことを指しているのか、よくわかりませんでした。


と思っていたら、F谷さんがこれがネタ元?と思われる資料を見つけ出してきてくださいました。
http://www.tourisme.ville-arles.fr/a6a/a6a4.htm

この曲だけ何故か、フランス語ではなく英語表記のタイトルなので、今まで単純な意味しかわからなかったのですが・・・
フランス語に直すと、こういうつづり、また意味だそうです。

小学館仏和大辞典より:
gardian : (カマルグ地方の)牛(馬)の番人 (プロヴァンス語gardian)

前回の「アルルの女」紹介記事でも少し書きましたが、カマルグ地方は自然が多く残る広大な湿地&平原で、野生の馬が生息していることで有名な土地です。(最近は減ってい
るようですが・・・)

上のアルル観光局のサイトによると、この地方では、牛や馬が半自然の環境で飼育さ
れ、manadeといわれるその群れを、les gardiansと呼ばれる番人たちが馬に乗って、管理
しているそうです。
歴史は古く、16世紀にはles gardiensの組合のようなものが組織され、毎年5月1日の
「Gardiensの祭り(Fete des gardiens)」に各地から集まり、3年毎にリーダーが選ばれます。
今でもこのお祭りは続いているのだとか。

この職業には特に衣装は統一されていなかったのですが、19世紀にある公爵が
"Nacioun Gardian"を組織した際に衣装が決められたのがキッカケのようです。(サ
イト内の写真)

なるほど、馬(牛?)の番人でしたか。(以上2月24日加筆)

オープニングに相応しい、勇壮な曲のイメージにぴったりのエピソードなような気がします。
背後に流れる基調となるリズムが変則的で、力強く踏み込みながら前に向かって走っているようなイメージがあります。
そこにメロディーがかぶさり、私には最高にカッコイイ曲の一つです。

Ⅱ「Cueillette des amandes」=アーモンドの収穫
この曲は、アーモンドの収穫祭ででも流れる音楽がモチーフなのでしょうか。
アーモンドって、あの、チョコレートに時々入っているやつですよね。
でも、そもそもどこに実が成って、どうやって収穫するものでしょう。
調べてみると、木に成るようです。
カリフォルニアが有名な生産地であるように、乾燥した温かい土地で良く育つようです。
アーモンドは1年かけて育ち、秋から冬にかけてつぼみが膨らむと、
春には桜に似た、かわいいピンク色の花を咲かせます。
↓満開のアーモンドはこんな感じ。
http://e-fruitpark.com/alm_fes_gallay.htm

そして受粉し、夏の間に成熟すると、初秋にはいよいよ収穫となります。
アーモンドは、実が自然に落ちてこないため、「シェイカー」と呼ばれる機械で木を揺すって落とすそうです。
その時に、アーモンドが一斉に木から落ちてくるため、「アーモンドシャワー」と呼ぶそうです。
模様はコチラ。アーモンド様の物体が、木からボトボト落ちてます。
http://www.bdalmonds.com/califinf/process.html

また、アーモンドについてもっと詳しく知りたいという方は、
こちらでより詳しい情報が載ってますのでどうぞ。
http://www.californiaalmond.jp/knowledge/harvest.html


また、団内MLでの情報によると、アーモンドには別の意味合いも含まれているようです。
またまたF谷さんの情報をそのまま拝借させていただきますが、

プロヴァンス地方の有名な都市、エクサンプロヴァンス(Aix-en-Provence)はアーモンドの生産地です。
20世紀には世界的な取引の拠点であったとか。
この地方のお菓子にはアーモンドがよく使われているそうです。
エクサンプロヴァンスの特産、プロヴァンスの代表的なお菓子で、カリソン(Calisson)というものがあるのだとか。
http://www.aixenprovencetourism.com/aix-calissons.htm

アーモンドをペーストにして、フルーツシロップ、はちみつなどを練りこみ、卵白で
表面を、白い花びらのような形にしたものです。こちらの歴史は古く、15世紀のル
ネ王の結婚式のときに出されたものが起源のようです。

現在に至っても、アーモンドは結婚式や子供の誕生などのお祝いに使われています。
なんとここ日本でも!
新郎新婦から皆に配る「ドラジェ」(アーモンドを白やピンクなどキレイな色の砂糖で包んだお菓子)
はもともとはヨーロッパの習慣だそうです。

http://park14.wakwak.com/~mino/dor1.htm
http://www.bdalmonds.com/almond/story2.html

また、もっと古くからでは、旧約聖書の時代から、アーモンドは神聖な食べ物として、
珍重されてきたことが伺えます。
http://www.bdalmonds.com/almond/story.html
(以上2月24日加筆)

はたしてこの情報で、どれくらい曲のイメージに近づけたかはわかりませんが(^^;)、
参考までに。
個人的には、曲の後半のイメージって、なんとなくアーモンドシャワーだったりするのかな、とか思うのですが、
どうでしょうね。

とりあえず、そんな感じです。
ちょっと書きすぎました・・・
今日はここまで。続きは次回に。

投稿者 konkiti : 02:17 | コメント (0)

2006年02月18日

南仏プロヴァンスの風景(1)~写真に見る「アルルの女」~

さむっ!今日は寒すぎです。コタツに足を入れた途端、まるでコタツの中で霊が身を潜めて待ち構えていたかのように足首からズルズルと飲み込まれ、首だけ出したままそのまま抜け出せません。
だって、今日雪ふってましたよ。
この前は暖かかったのに、だまされたっ・・・

さて、本番で使う「アルルの女」ナレーション台本が、今日ようやく、ほぼ完成形として、出来上がってきました。
去年の年末から、今日まで、「『アルルの女』演出メンバー」で話を詰めてきた甲斐があったというものです。
舞台の時間制約上、また劇音楽から選んできた曲の関係上、仕方なく情報を削ったところや、情報を削ったことによる表現の矛盾などがあり、修正を重ねてきたのですが、
明日の練習でようやく、日の目を見れることになります。
「アルルの女」の曲自体は有名でも、物語はほとんど知られていませんよね。
明日の練習で、団員の人たちのイメージがより豊かになれば、と願います。

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さて、演奏会まで、あと1週間とちょっとですね。
明日も練習ですが、だんだん気合の入ってくる頃だと思います。
今回の演奏会でやる曲は、3曲とも雰囲気が全く異なり、フランスのいろんな顔を見る事ができます。

といっても、実は私、島国イギリス以外はヨーロッパに降り立った事が無く、
せいぜいテレビを見てイメージするくらいです。
「フランスってスペインの上でしょ?」
くらいの知識しか持ち合わせておりません。
つい先日も、「オーストラリア」と「オーストリア」を呼び間違えた人間ですから・・・・

だから、こんな人間がフランスを勝手にイメージしちゃいかんだろう、ということで、
調べてみました。

まずは「アルルの女」編、行ってみたいと思います。

今回は、写真からイメージをつかもう!ってことで、
主な「アルルの女」に出てくる風景を、雰囲気のある写真が載ってるHPを案内しながら、紹介することにします。

まずは、土地勘を養います。
「プロヴァンス 地図」をグーグルでイメージ検索すると、たくさん地図が出てくるんですが、
アルルっていうのは、実はフランス南部、プロヴァンス地方の中の一つの街なのですね。
だから、今回の曲「アルルの女」と「プロヴァンス組曲」は、同じプロヴァンス地方についての音楽なのです。
私は最近知って、驚きました。

ということで、まずは、「アルルの女」の『アルル』から。この写真ページからどうぞ。
アルルのいろんな景色が見れます。
http://france-for-visitors.com/photo-gallery/arles/index.html
これを見ると、結構都会なんですよね。歴史ある景観の建物、広い広場、闘技場、市場。
かと思うと、白い漆喰の壁と、赤茶けた屋根が一面にひしめきあい、特徴的なアルルの町並みがローヌ川沿いに並んでいます。
この街に、アルルの女が住んでいるわけです。

アルルの女は美しいというのは定説のようで、図書館の資料にこんな記述がありました。
『彼女らは美しいばかりでばく、優雅で、気品がある。顔立ちは精巧の極みで、とりわけギリシア型に属し、髪はふつう濃い栗色、目はビロードのように黒い』
彫りの深い、目のくりっとしたオリエンタル系美女の雰囲気がイメージされます。

そして、「アルルの女」の物語は、実はアルルより少し南に行った、「カマルグ平野」が舞台となります。
アルルとカマルグは結構近く、いえ、どれくらい近いかは調べてないですが、観光地のセットとして組まれるくらいです。

このカマルグに、舞台のメインとなる農家のお屋敷があり、平原があるわけです。
カマルグは、一言で言えば湿原です。現在は自然保護区にも指定されているように、フラミンゴや白馬が群れを成して自然のままに住み、その傍らでは、カマルグ米の栽培が行われています。
そして、平原がどのくらい広大か、というと・・・
うーん、実は自分が想像していたほどには広大感のある写真が見つからなくて、
唯一こんな感じかな、と思った写真が載っているHPをリンクさせていただきました。
http://4travel.jp/traveler/adoredune/album/10028959/
あと、カラーだと、こんな感じですね。
http://www.web-provence.com/balades/camargue.htm
良い写真があったら、教えてもらいたいです。

そして、物語の一番の舞台、農家のお屋敷です。
「アルルの女」に出てくる主人公一家の家は、豪農で、その土地の大地主、という設定です。
そして、フランスでは、そういった豪農の建物のことを、「Le Mas(マス)」というそうです。
その写真。
http://www.provenceweb.fr/83/masdaime/index.htm#
HP上部の写真群が、そんな感じです。それぞれクリックすると拡大します。
レンガ造りで鄙びていて、でも決してみすぼらしくはない、頑丈で大きな建物です。
カマルグ平原の中にこういったお屋敷が点在していて、
大地主一家はじめ使用人たちがここに住んでいる感じです。

また、物語最後の舞台となりそうな、雰囲気のあるお屋敷の写真が見つかったので、紹介します。
http://www.immofrance.com/properties/24sel-1327d2277.htm

そして・・・
話は前後しますが、物語のクライマックス。
そこで一番場を盛り上げるのが、ファランドールという村祭りの踊り。
私がうまく調べられないでいると、マンドリンのF谷さんが情報提供してくれました。

ファランドールはフランスの伝統舞踊の一種で、中世舞踊に似ているそうです。
パ(ステップ)は自由で、人々が両手をつなぎ列になって巡回していきます。
時々端の人が、列の途中のつないだ手の間を抜けたり、色々な動きをするようです。
ファランドールの踊りの写真はこちらのサイトを参照下さい:
http://www.pichoto-camargo.asso.fr/traditions/dansechoix.html

なるほど、いろんな陣形?が組み合わされて複雑な踊りのようです。

また、ファランドールを踊る村祭り「聖エロワ祭」の様子については、
『毎年5月から初秋までプロヴァンス地方で繰り広げられる祭りで、麦の穂や花で
飾った馬車や馬、民族衣装の住民が行進する』のだそう。
(注:上記は現在のお祭りの様子です。「アルルの女」作品中の時代当時は、違うかもしれませんが・・)

収穫を感謝するお祭りのようで、プロヴァンス地方の都市のサイトをのぞくと、結構盛大なお祭りだそうです。

というわけで、雰囲気的にはこちらの写真とも近いかもしれません。
http://www.stages-en-provence.com/provence02.htm

踊りながら大通りを人が練り歩いていく感じですね。
狂喜乱舞する、という感じではなさそうですが、地方中で盛り上がってそうですね。

以上です。

結局、とりとめのない文章になってしまいましたが、
舞台の雰囲気が少し伝わっていたら良いなと思います。

また、以上のHPや情報は、私一人で調べたのではなく、ブログの記事にするために、今回F谷さんにかなりご協力いただきました。さすがフランス元在住者です。ありがとうございます。
つづく「プロヴァンス組曲」に関しても、以前と今回F谷さんが情報提供してくださったものをたくさん使う予定です。

さて、というわけで、アルルはこれで終わりにして、次の記事はいよいよ「プロヴァンス組曲」、
行ってみたいと思います。

投稿者 konkiti : 00:17 | コメント (0)

2006年02月15日

練習の奥の深さについて

なんだか今日も書かないと物足りなくなってきました・・・
この時間になると、バンバン「アドレナりん」が出てくるっぽい。
今はちょっとテンション高めです。

さて、注意力・観察力の鋭い方はすぐお気づきかと思います。
ブログデザインの一箇所を変更しました。
・・・わかります?
私の中では、クラリネットの良い音のイメージって「ポー」って感じです。
逆に、悪い音は「ピーッ!」
ええ、アレな音ですよ。“未完成』な方々はおわかりでしょう・・・。

今度の演奏会では、
「ここはかわいらしい音で吹きたい!がんばってる感を出したくない!」
って強く強く思う箇所が1箇所あります。
実現できるかどうかは、今後の努力と当日の神様次第。
そして、例の音も出したくない・・・

リードミスって、聞いている方にもわかるかもしれませんが、
大きい音やアクセントを要求される時、そして高音を要求される時に、出やすくなるんですよ。
体が力むんでしょうね。
マウスピースを噛んでいる口や唇に、不必要な圧力がかかるから、
想定外の音が出てくるんですよね。
力みすぎても良くない、ゆるゆるでも音が出ない、
丁度良いバランスで吹かないと、欲しい音は出てくれません。

今日、過去の資料をごそごそと漁っていたら、去年買った
「The Clarinet」という雑誌が出てきました。
まさしくクラリネット愛好家のための雑誌。
効率の良い練習方法、リガチャーやマウスピースのアドバイス、演奏家へのインタビュー、
新製品のご案内、またクラリネットとピアノの楽譜が載ってたりなど、
一号だけでもかなりの情報量です。

練習アドバイスのページをしばらくパラパラと読み返していたのですが、
一口に練習、といってもなんと奥が深いことかと改めて思いました。
この前自分が書いたような指の練習はほんの一部にすぎず、
喉の開け方や息の圧力などの身体の作り方、
自分の音を聴く練習、ハーモニーを意識する練習、リズム感をつける練習、
アクセサリの選び方、
曲の表現力のつけ方・・・
プロの人だけじゃなく、アマチュアの人たちも、皆さん随分工夫されています。

なんか奥が深すぎてメマイがしそうになりました。
私にはこんな緻密な練習はできない・・・
私の性格じゃ無理、と及び腰になってしまいます。

究極的には、どんな身体で吹けば、どんな音になるか、
とにかく腰を据えて自分の身体と対話して、よく観察して、考えて、研究しろ、という事みたいです。
そしてクラリネットに対して好奇心を持ち続けろと。
深すぎる・・・

でもプロの演奏家はそういったことを積み重ねてきてるんですよね。
素直に尊敬します。
と同時に、自分の身体の一部のように、クラリネットに接し続けるその姿勢が、
うらやましくもありますね・・・
多分、自分の性格では、仕事にしたら耐えられなくなりそうです。

こういうものを読んでしまうと、自分がノリでココで書いている内容が
途端に恥ずかしくなってきてしまいます。

まあ、でも、逆にこういうことに神経質になりすぎてカリカリするのも違う気がするし、
楽しみながら追求することが出来たら良いな、と思います。

今日は、譜面を読み返してみました。
そうしたら、休符とかフレージングに、結構見落としがあって、びっくりしました。
休符も、ただ感じるんじゃなくて、休符より細かい音符で区切りながら感じてみると、
今まで伸ばしすぎだったところ、速めに切りすぎだったところが明らかになります。
そうすると、感じ方や歌い方が変わってきます。

あと、演奏記号も知らないのがあったので、調べてみたりとか。
ああ、ここは『表現豊かに』だったのねー、とか。
改めて気付くと、曲のイメージが豊かになってきて、やった甲斐がありました。
良かったです。

投稿者 konkiti : 23:30 | コメント (0)

続々・パー練しました

今日はバレンタインデーですね。
告白してる人とかいるんでしょうか。
仕事からの帰り道、やたらカップルが手をつないでゆっくり歩いていたような気がする・・・
幻覚でしょうか?

さて、今日は、おそらく演奏会前最後となるパート練習をしました。
今度はクラリネットパートのみで。
「ドリー」と「アルルの女」を中心にやって、プロヴァンスは気になるところだけやりました。

前回と合計2回で、だいたい曲全体を一通りできました。
パート内での音量バランス、吹き方、重要ポイント、その辺を確認できたと思います。
あとは、リハと本番ですな。
私はもう当日まで合奏練習に参加できないので・・・、CDとか聞きながら、黙々と練習していくより他にありません。

ああ、練習日を何で休みにしておかなかったのか、とちょっと後悔中です。でももう遅い。
それに今年の2月3月周辺は、いろいろ個人的なイベントが多く、
そのためにすでにお休みを何日か申請しているので・・・休みをとりずらい、
という個人的事情があります。

来年はお休みを取りたいです。

パート練習の後、私は今日が生誕の日だったので、クラパのTさんがチョコレートをくれました!
シャンパン入りで、口に入れると溶けるような触感の、とてもおいしいチョコレートです。

昔は、チョコといえば「アポロ」とか、「チロルチョコ」とか、「アーモンドチョコ」「板チョコ」だったと思うのですが、チョコレート界も日々進化していますね。
だって、500円400円のチョコの箱が普通に売ってますもんね。
おいしいのはわかるけど、高すぎだって。
でも人からもらうのは大歓迎。Tさんありがとう☆ほっぺた落ちました。

そして、チョコといえば、私のオイシイ思い出に、「めざせまるきんチョコ」というのがあります。
知ってる人いますか?
主に駄菓子やさんで売っていて、50円という、子供にはちょっと懐が寂しくなる価格でした。
でも!当たりくじを3枚くらい揃えると、千円か二千円くらいの小切手が郵送してもらえるのです。
それが嬉しくて、今日は2つ買おう、いや3つだ、と毎日のようにせっせと買っては食べてたのですが、
今から考えると確率の高い宝くじみたいなものでしたね・・・
お金のためにチョコを食べるという、我ながらセコイ思考回路だったと思います。
しかも名前が「まるきん」って。今から思えばナマナマしいネーミングですね。。。

けれど、たった千円でも、小切手に触れられるという体験はまるでVIP待遇のようで、
小学生にはまぶしすぎました。
「私は今、小切手を扱っている。」
郵便局で換金してもらうとき、妙な緊張感と優越感があったことを覚えています。
当たる確率は割と高くて、2~3回、小切手もらった覚えがあります。
もちろん、チョコ買ってるお金の方が大きかったですけどね。。。

ああ、懐かしいなあ。こんな事をこんな夜中にふと思い出すなんて。
名前を思い出すために、ついyahooで真剣検索してしまいましたよ。
ちなみに、チロルチョコから出ています。
今も発売中らしい。
今も小切手、もらえるのかな・・・
大人買いでは決して味わえないヨロコビだと思いますよ。

http://www.tirol-choco.com/info.html

投稿者 konkiti : 02:47 | コメント (0)

2006年02月14日

プロヴァンス組曲の情報

この前、管パートのパート練習で、プロヴァンスの曲の話をした、って書きました。
で、それからまた少し、ネットで調べたのです。プロヴァンスについて。

プロヴァンス組曲っていうのは、プロヴァンスの土地に古くからあるいろんな
民俗音楽を各曲のモチーフに使っていて、だからおそらく、曲名も、
民俗音楽の曲名か、その民俗音楽を使う場のイメージでつけられているのです。

だから、調べているんですが、曲名がもともとフランス語ですし、フランス文化なんて、
「フランス料理!高っ!」のイメージくらいしかない自分には、
どこから手をつけていいものやらさっぱりです。

でもその片鱗でもつかもうと思って、ネットの世界を彷徨っています。
それぞれの曲のモチーフとなっている、民俗音楽そのものがドンピシャで見つかればいいんですけどねー・・・
図書館の「民俗音楽コーナー」でも探してみるか。
その辺の確認ができたら、プロヴァンスについて、近日中に書きます。

あ、あと、「アルルの女」と「ドリー」の曲名についても、そのうち少し書くと思います。

投稿者 konkiti : 02:39 | コメント (0)

2006年02月13日

音楽の基本に返ります

昨日は合奏練習お疲れ様でした。
みっちり合奏して、たっぷり疲れました。
最初はドリーとプロヴァンス、ポイントポイントで練習して、
国土先生がいらしてからはアルルでしたね。
指揮者の人にも、国土先生にも、
気になっているところを重点的にしてもらえて、良い練習でした。
だから・・・疲れたー。
その後で管パ練したんですけど、エネルギーの残りかすで練習してた感じですね。

アルルは、何が一番気になっていたかって、
繰返し出てくる旋律の肝(だと自分が思っていた)、
「タッカのリズム(付点8分と16分のところです)」がなかなか吹けず、
そして他の人と合わせられず、
またパート間でも揃わない事がずっと気になっていたのですが、
それだけではなく、
国土先生の指導で、
「リズムの切り方、伸ばし方がなっていない」
ということに、ハッとさせられました。

基本だ・・・基本ができてなかったんだ・・・

タッカは装飾音符もついているから、目立ちがちですし、また大事だと思うのですが、
演奏全体を引き締めるのはココだったんだ!と非常に非常に実感させられました。

実際、国土先生の指導で、演奏が次第に締まりのあるものに聴こえていった気がします。

私も、クラリネットの先生に習っていた時、音の伸ばす長さ、切り方には気をつけるよう、しょっちゅう注意されていて、
また自分でも一時期は気を付けていたはずなのに、
レッスンを通うのをお休みしてからは、だんだん気を遣わないようになってきてました・・・

最近、音の事、指の事、を考えるようになっていたのですが、
基本ができてなかったことに気付き、
一つ一つの音の長さがいかにいい加減になっていたかに気付き・・・
音楽の基本をおろそかにしていました・・・

ここで仕切り直しです。
基本に返ります。
まずは譜読みから。そしてメトロノーム練習。
休符をきちんと守れるように。

あと、同様の指摘で、でも別の意味で大事な内容だったのは、
「休符の意味を感じる事」
なぜここが8分休符なのか、また16分休符なのか、その空気を読み取ることが重要だと教わりました。
それを感じられるようになると、リズムがどんどん活き活きしてくる、と。
リズム感に自信のない自分は、リズムの感じ方と指の同期のさせ方がいつも問題だなと思っていたのですが(そしてそれも確かに問題だと思うのですが)、
休符の呼吸にも問題があったようです。

あと最後に一つ。
「メロディーは飾りであって、その下に流れる部分が土台だ」
目からウロコでした。
ソロ部分は、ソロこそががんばらないと!と思っていたのですが、
しっかりした土台があってはじめて、ソロも映えるのですね。
土台に支えてもらえる、あとはソロで歌うだけ、そう思うと、ソロも少し気が楽になりました。

いや、本当に良い練習をさせてもらえました。
おかげで意識が変わりました。
その反面、自分の全然できていないっぷりが自覚されて、少し、落ち込みモードだったりするのですが・・・
(おまけに、先生に指摘されて緊張すると、指が途端に動かなくなる、音の出が悪くなる・・・
練習が丁寧でなかったことがわかって、改めてショックだったり)

外部の先生に来てもらえると、全然違った視点で音楽を見せてもらえて、
本当に有難いです。
そして、他の人たちも緊張していたのか、それとも真剣勝負でサイヤ人モードに入ったのか、
いつもより合奏全体の音が迫力を増して聴こえました。(当社比150%)
楽器が鳴ってる感じ。

この感じ、忘れないでおきます。

練習後も、管パ練が終わり、韓国料理の夜ご飯組に参加すると、
国土先生のお話を聞く事ができました。

音を冷静に聴くこと、
譜読みをしっかりすること、
音の基本を守ること、
譜読みが出来てないと、自分の事ができないし、他パートの音まで聴こえないこと、
他にもいろいろお話が聞けたのですが、
疲れて空きっ腹で、生ビール飲んだところ酔いが回ってきてしまい、
良い気分になってしまったこともあって、
記憶がおぼろげになってしまっています(苦笑)。

ということで、基本に返ります!
本番まであと2週間。
できることを着実にやっていきたいと思います。

投稿者 konkiti : 13:21 | コメント (0)

2006年02月11日

楽器セッティングの妙

今日は、ショックな事2つと、嬉しい事一つありました。

ショック① 譜面の製本して、曲の順番間違えた事
明日は、プロの指揮者の先生が来てくださる日です。
毎回、新しい発見と、音が変わっていく可能性を感じさせてもらえる先生なので、
明日がまた待ち遠しくて、
明日に備えて、譜面の製本をしました。
もっと早く製本したかったんですが、
これには私の製本の仕方にまつわる事情がありまして・・・

で、貼ったんです。
曲の番号を確認して、「ふぅー終わったー良い汗かいたー」って
額の汗をぬぐったその時、気付きました。
「アルル→プロヴァンス→ドリー」になってる・・・
なんでー。曲の番号確認したのに・・・
あ。
組曲中の曲番号を確認しただけで肝心の曲の順番を確認してませんでした・・・
あーあ。潜在意識下でそこはかとなくショックです。
大勢に影響はないのですが、モチベーションがなんだか。。。orz
本番で2部開始の時、プロヴァンス一曲目やらないように気をつけます。
間違えないように、たった今、付箋もはったところです。

ショック② 長年使ってきたリガチャーが、ついに壊れてしまった事
今の自分が使っているクラリネット、ヤマハのいわゆるスタンダードモデル
っていうモノで、いわば初心者~中級者用のクラスなんですが、
これとはもう長い付き合いで、大学のマンドリン楽部に入部してからだから、
10年になります。
それでも壊れず、いつか私がケースごと振り回して道端に落としてしまった
時も異常なく、今までずっと、頼もしい相棒です。

リガチャーっていうのは、クラリネットの吹き口(マウスピース)に嵌める、
リードを抑えるための留め金なのです。
そのリガチャーのネジの溝が、長年の使用で磨耗し、ネジを締められなくなったのです。
今まで、2本あるネジのうちの1本がまだ生き残っていたので、だましだまし使ってきたのですが、
2本とも磨耗となると、もうリガチャーとしては使えません。

クラリネットの音っていうのは、奏者の口の形だけでなく、
吹き口周辺のアクセサリーに左右される部分も非常に大きいです。
このリガチャーや、リードや、マウスピースを変えることで、
明るく澄んだ音、深くまろやかな音、鋭い音、とか音色が変わってきます。

自分は今までそういう事あまりよく勉強せずにきたので、
その辺の事は本当に一切関与せず、ただ買った当初のセッティングでそのままやってきたのですが、
今回リガチャーを失ったことで、その大切さに気付きました。

去年の秋頃から、新しいリガチャーを買って、新しい吹奏感に慣れようとしてきたのですが、
ここで今まで書いてきたように、そこから出てくる音の感じにイマイチなじめず、
数週間前から、やっぱり元のリガチャーに戻していたのです。
元の方が、やっぱり音に深みが出るなー、と思って。
でも、ここまで来たら、もう諦めるしかありません。残念です。
壊れて初めてその大切さに気付くなんて、切ないですね。
せめて演奏会本番まで、もって欲しかったのですが、
今までに感謝して、お別れしたいと思います。

嬉しい事① リードを変えたら、吹き心地がかなり良い感じになった事
演奏会本番が近いので、楽器屋さんに新しいリードを買いに行きました。
マンドリンの人たちが弦を張り替えるのと同じ感覚だと思います。

リードは10枚1箱でだいたい2000円前後。(高いのになると3000円前後くらい)
その全部が使えるわけではなく、その中で自分の口に合ったリードを
探していくと、実際使えるようになるのは1~2枚です。
だから、実際は、リード1枚に1000円~2000円くらいの価値があることになります。
そして、「吹けない」認定されたリードは、今後使われずに放っておかれることになります。
自分としては、これってすごくもったいない&高い気がして、
駄目なリードもいつかは日の目が、と思って捨てられず、結果、
海とも山とも知れない有象無象のリードの山に埋もれてしまったりするのですが・・・

マンドリンの人の弦代はどうなのでしょうか。当たり外れとか、あるのかな。
1回張りかえると、一体いくらなんですか?
やはりマンドリンより、マンドロンチェロの方が高いのでしょうか。

で、今日はそのセッティングをちょっと変えました。
リードはブランドだけでなく、厚みの程度によっても種類があって、
厚いほど、丸み深みのある音が出るとされていますが、その分、息や吹き口の圧力が必要とされます。
だから、貧弱な吹き方をしたら、音がスカスカで、ザーザーという雑音が混じってきます。
そして薄いほど、明るく軽い音になっていきます。

私はいつも「3」で買っていたのですが、
今日は初めての試み、薄めの「2.5」というのを買ってみたのです。
っていうのも、「3」で買うと、だいたいスカスカリードばっかり引いてしまうから。

これは私が所属していた中学時代のブラスバンド部だけの伝統だったのか、
それとも一般的な見解なのかはわかりませんが、
初心者であろうがなかろうが、リードはまず「3」を勧められ、皆「3」を使っていました。
それ以下の「2.5」とかになると、息の圧力がまだまだ弱い初心者が使うもの、
みたいな思い込みがあって・・・・
だから、今まで何の疑問もなく「バンドレン青箱の3番」を
毎回当然のように買ってきたのですが、
今回「2.5」を使ってみてびっくり。
スカスカリードが全然無い。むしろ音が鳴る鳴る。
あえて薄いリードを選んだのだから当たり前の部分もありますが、
もしかしたら私の口は、2.5番向きだったのかもしれません。

人の顔や体型は違って当然なのだから、
セッティングもいろいろ試してみなければ、と何故今まで思わなかったのでしょう。
ま、一つには、金銭的問題がかなり大きいのですけれど・・・

こんなに違うのだったら、検討の価値があるな、と感じました。

で。
吹奏感が楽になると、指も変わるのです。
そういえば、以前、クラリネットの先生にも、
「楽に吹けると、指の動きも全然良くなるんだから。苦しいリードは選んじゃ駄目」
と言われていました。
自分のイメージする音が楽に出せると、身体も軽くなるみたいです。

カラオケボックスでやってたせいも大いにあるとは思いますが、
今までより全然艶やかでまろやかな音が出せて、今日の練習は充分満足できました。
だんだん演奏会に希望が持ててきた。

ただ、安心はできません。
リードは、これからの扱い方や、温度湿度によって、
日々調子が変わっていくものなので、
今日「イイ!」と思っても、明日以降はどれもペラペラになっているかもしれません。
「リードは育てていくもの」と言われていて、最高のリードをずーっと使い続けていく
ためには、本当は演奏会前の付け焼刃ではなく、日頃からリードの状態を調整していく必要があります。
ぞんざいに扱ってると、数ヶ月ですぐ消耗品になるのです。
そして、リード一つで、演奏のコンディションの大方が左右されてしまいます。
だから、クラリネット奏者は皆、リードにはとても神経質になるのです。

明日もあさっても、この2.5のリードが自分にとって良い状態であり続けてくれる事を祈ります。

というわけで、今日もいろいろあった一日でした。
リード変えたのはかなり大きい衝撃だった。自分の中の革命でした。

投稿者 konkiti : 20:01 | コメント (0)

指が動くようにする件について

今日は、仕事帰りに図書館行ってCD借りて、楽器屋さんに寄ってきました。
3月に、別の団体で小演奏会のようなものをするので、その曲探し、と思って、動き回っていたのです。
で、図書館で借りてきた赤坂達三さんというクラリネット奏者のCDを聴いているのですが、その演奏が尋常じゃないスピードです。
あー音が綺麗だわー、まろやかで惚れ惚れするわー、とうっとりしていたら、
次の瞬間、怒涛の早さで駆け下りたり回転したりで、脳内スピードがついていきません。
え、今何したの?みたいな。
人間業じゃない・・・

どの曲もそんな速いパッセージだらけで、このCDに入ってる曲はとりあえず避けることに決めました。
本気でやったら指捻挫しそう。
しかも知らない作曲家ばかりだし。
なんだかマニアックな感じが非常に濃いです・・・
素敵な曲には違いないのですが。

でも、指がきれいに動く人には憧れます。
転ばず焦らず、規則正しく指が動くっていうのは、きっと練習の賜物なのでしょうね。
赤坂さんは別格として、“未完成』団員の人たちのそういう演奏を聴くと、
どうやって練習してるんだろう・・・と思います。

自分が思いつく練習法としては、
1、メトロノームで、これなら絶対演奏できるっていう超遅めのテンポから練習していく
2、日頃から音階練習をして、どの調も滑らかに吹けるように指を動かしておく
3、転んでしまう所は、何種類かの崩したリズムで何回か吹いて、転ぶ指のクセを取る

で、1、は特に、クラリネットの先生からアドバイスされて「なるほどな」と思ったことなので、いつもまずこの方法で練習します。
ただ、これが超遅め、って本当にカメのようなノロノロテンポからやるので、日によっては自分でイライラする時があります。
今日もイライラしました。
絶対できるテンポだ、って思っても、結構できない事が多いんです。
遅いからこそアラが目立つこともあって・・・。
指のクセってかなり頑固みたいですね。
だんだんメトロノームに演奏がはまってくると、これが快感に変わってくるのですが・・・。

というわけで、今日は指をもっと動かしたい、という件について書きました。
演奏まで1ヶ月をきった状態で、指がもつれるところがまだたくさんあるので、
これからそれらを集中的に練習して行きたいと思います。

チャールダーシュ

投稿者 konkiti : 00:20 | コメント (0)

2006年02月10日

続・パート練習しました

最近妙に力の入った長文書いてますね>自分
演奏会に向けて集中力が高まってきてる証拠だと思うのですが、
演奏会1週間前くらいで力尽きないようにペース配分気をつけたいと思います。

で、今日もパート練しました。今度は管パで。
この前は、つい自分の音ばっかり聞いて良くなかった、と書きましたが、
今回は4人。一緒に聴いてくれる人も増えて、アドバイスもたくさんもらえて、
「音を合わせる」練習は良くできたと思います。

午後6時半から午後9時45分くらいまで、休憩を挟みながら約3時間の練習でしたが、
気になる所は納得するまで時間をかける、という事をやっていたので、
やっぱり全曲さらうことはできませんでした。
主に「ドリー」と、「アルルの女」の前半くらい。

プロヴァンスを残してしまったのは気がかりですが、
それでも、管パで改めて合わせてみると、
以前よりも合ってきているところ、今回意識してはじめて合わせられたところ、
そういう部分が増えてきた事を実感できて良かったです。安心しました。
欲を言えば、あともう1時間半くらい、全曲やるための時間が欲しかった・・・

今日やったパー練の収穫としては、管パのハーモニーをより意識できるようになったこと、ですね。
あとは、細かい雰囲気を調整できた事。
自分では無自覚な部分も、アドバイスもらって相手のイメージを借りられると、
吹き方とか空気感とか変わってくるので、良かったです。
たとえ指が動かなくても、イメージはより良くなった、と思います。

あとは、雑談の中で気付いた事なのですが、
今回の曲って、管パがかなりオイシイ選曲になってるんですよね。
「プロヴァンス」なんかは、ピッコロがかなりいい味出してて、ピッコロ無しでは語れないし、
フルートクラもパワフルな主旋律をかなり担っています。
「アルル」も管ならではのハーモニーが曲の美しさを引き立てるような編曲になっていて、がんばらねば!という感じなのです。

だから、もしかしたら、今回の演奏会、他パートより管が一番燃えてるかもしれない(^^;)。
オイシイところたくさんくれてありがとうございます!押忍!>誰にともなく
指回るようにしっかり練習します!

最後に、あともう一つ収穫。
パー練が終わってから、晩ご飯食べに行ったのですが、
「プロヴァンスって一体どういう曲だ!?」という話になったのです。

いや、正直、曲名がフランス語だから、意味がよくわかってなくて。
指揮者の人は練習中に確かに私たちに教えてくれてたし、それをちゃんとメモっておかない自分が悪いのですが、
「4番:猟師」以外、記憶がおぼろだったので、
今日のパー練前に、オンライン辞書で調べてみたのです。
こういうところでネットというのは生活の役に立つわけですね。

大体の題名の意味を再認識し、そして4番は「猟師」ではなく「漁師」だった!
ということまでひそかに判明し、自分の中でイメージが大分変わりました。

で、晩ご飯に時は移り、「プロヴァンス」の話になり、
自然と題名と曲のイメージについて、話が移っていったわけです。
そうすると、
「この旋律は、こういうイメージじゃないか」に始まり、
「この暗さと明るさのギャップはどういう意味だろう」
「皆こんな服装で踊ってるんじゃないか」
「帽子はどんな風だ」
「肌の色は」
そういう意見交換になり、最終的には
曲全体を占めている空気感だとか、
それぞれの曲の色彩とか、
南仏の人たちの背景にある物の感じ方だとか、
いろんなイメージが見えてきて、とても面白かったのです。

そうそう、こういう話がしたかったんだよ。
「なんか、音楽を作ってる感じ、みたいな」ものを実感して、
パー練を終わる事ができました。
また新鮮な気持ちで合奏練に望む事が出来そうです。

演奏技量や音合わせは、地道な練習に頼るしかないですが、
曲のイメージを想像したり、雰囲気や空気感を演出するっていうことは、
音楽のまた別の側面なような気がします。

技術とか音程とかばっかり気にしてると、肩に力入っちゃいますしね。
最近の自分はちょっとその傾向があって、「力んでるなー」と何となく思ってたんですが、
今日パー練やって、また新鮮な気持ちになれて良かったです。

あんまりグダグダな演奏は良くないですが、
音楽を楽しもう!っていう気持ちが無いと、誰も楽しくならないですしね。

何より、「アルルの女」も「ドリー」も「プロヴァンス」も素晴らしい曲だから。
「プロヴァンス」に至っては、この曲を初めて知った時には
「よくわからない曲だな」とずっと思ってた(!)んですが、
今は聴けば聴くほど味の出る、しょっちゅう噛んでいないと落ち着かない、スルメのような曲になっています。

どの曲も大好きだから、それぞれの曲の良さをうまく引き出せるような、
そんな演奏会にしたいな、と思います。

投稿者 konkiti : 00:58 | コメント (0)

2006年02月08日

吹く音と聞く音、音程の問題

今日は2月8日です。
演奏会まで、あと・・・18日くらい?もうあんまりですね・・・

先週の日曜(5日)は、久しぶりに練習に参加できました。
もしかしたら合宿以来かも。
で、出てみたら、皆、合宿の時よりうまくなってました。
細かい部分の音が柔らかくなって、表現が繊細になっていました。

合宿から約1ヶ月。その間合奏練習が2回あったことを考えると、
当たり前か・・・

私はその間、仕事やら何やらいろいろにかまけてまして、
楽器にロクに触れず・・・白状しますと、忙しいことを
口実に、「譜読みしてれば大丈夫」、とか思って、指を実際に
動かす練習してなかったです。
頭の中ではたくさん動かしてたんですけど、実際の練習
もしないとね。
あれですね、「ダイエット薬飲んだから大丈夫」とかいって、
大量にお菓子を食べてる人みたいなものですね・・・。

指をあまり動かせていなかったから、5日の練習では
鈍っていたのか、いつもよりたくさん間違えてしまい、
その上装飾音符の感じとか、特に力を入れてイメージ
トレーニングしていたところにも注意が来てしまい、
あちゃーって感じでした。
やばい。

そんな感じで、「(イメトレ)練習したのに全然駄目じゃん」と自分に
腹を立てながら合奏練習を始めてしまったわけなので、
練習の最初の方は、ちょっと感じ悪い人だったかもしれません。
誰にともなく、「ごめんなさい。」言わせてください。

でも収穫。
5日の練習は、多分、今までで一番、周りの人の音が聞けたと思います。
というのも、合宿からこっち、何回か、合奏練中のCD録音を聞いたのです。
それがどれも、「・・・音程がヒドイ」。
最近こればっかり書いてますが・・・。

自分は気持ちよく吹いてても、周りはそうじゃなかったんだろうなあ、って
実感したのです。

これは理論的にはどうなのかわかりませんが、
楽器を吹く当人に聴こえてくる音と、周りへ聴こえていく音は、
自分で喋る声をテープ録音して聞いた時と同じように、ギャップが
あるような気がします。
特に、クラリネットのような、口から息を出して、顔(耳)と出音部の
位置が接近しているような楽器の場合。
部屋の音響や録音機会の影響もあるのかもしれないけれど、
自分で思っていたより音が薄っぺらく聴こえていたり、音の切れが
悪かったりとか。あと、音程とか。

でも、音程を楽器のせいにするとバチがあたりますね。
あとは、そういう音響的な原因ではなく、単に心理的な原因として、
「周りの音なんて聴かなくてもいいやー」
「自分の音サイコー」
って傲慢にやってる
場合もあるかと思います。(^^;)
(「のだめカンタービレ」初期の頃の峰君みたいに)

で、原因はどこにあるにせよ、
危機感を感じたので、とにかく周りの音と音程を合わすことを意識して、
5日の練習ではずっとチューナーつけっぱなしで音を拾いながら合奏練習
してました。
(FLの人たち、チューナー貸してくれてありがとうございました)

そしたら、多分、いや、きっと、かなり合ったんです!音程が。
自分が吹く前に、必ず周りの音を聴いて、自分の出す音の高さを
イメージしてから吹くことをやってたら、ほとんどの音がチューナー
でほぼ真ん中の針のまま、出せたのです。びっくりしました。
こうすれば良かったのか・・・と、ホッとしました。

あと、周りの音を聴いてから吹き始めると、音量バランスが自然に
調整されますね。
いつもより小さめの音量で吹いて、「実はこういうハーモニーだったんだ」
って思うところがいくつかありました。
だからたぶん、いつもより、全体的に音量小さめだったはず。
クラリネットが出すぎてなかった、はず・・・。

そんなわけで、指とか技術とかは散々でしたが、
周りの音を聴く練習は、かなり出来たと思います。
音程もなんとかなりそうで、良かった・・・。

あとは、個人練ですね。
指が華麗に(?)回るように、これからはそっちをがんばります。

投稿者 konkiti : 22:10 | コメント (0)

2006年02月02日

パート練習しました

今週の月曜、1月30日、パート練習を行いました。
場所は秘密ですが、私の家の近所と言えば、わかる方にはおわかりでしょう。
音楽練習用の部屋なので、防音室になっています。

そこでクラパ2名でパー練しました。
3時間ほどの練習予定時間で、「長いかな」と思っていたのですが、
フタ開けて見ると、「プロヴァンス組曲」さらうだけで気が付くと2時間
以上経っていて、後の1時間弱で大急ぎで「アルルの女」の一部を
やりました。ドリーはやれず。

普段なかなか会えない二人なので(なんか恋人みたいだな)、
詰め始めるとちょっとした所で時間がかかってしまうし、
今後会える機会も考えると、今回はサラッと練習する、
みたいなわけにもいかず、
二人でああでもないこうでもないと唸りながら練習してて、
終わった頃にはヘトヘトでした。

でもクラパは、たった二人だからパー練時間の調整もできるし、
調整に時間をかけられるけど、他の大所帯パートは大変ですよね。
それはクラパ、ひいては管パの強みだと思います。

でやってたんですが、パー練の時間を果たしてどれだけ自分が
効果的に練習できたかというと、うーん、っていう感じです。

というのも、自分は一応クラパのパートトップをやらせてもらって
るんですが、だからパー練中はハーモニーのバランスとか、リズ
ムが揃っているかとか、その辺を重点的に見ていく必要があるん
ですけれども、
二人で吹きながらやってると、相手の音がだんだんこう、聴こえなく
なってくるんですよね・・・(苦笑)

気が付けば「あれ、私の音汚い」とか、「今指ミスっちゃった」とか、
自分の事ばっかりになってしまって、個人練感覚になるので、
パー練としてはどうだったのかと思ってしまいます。

この前書きましたが、
自分も演奏しながら、他の人の音聴くって、実は大変なことですね。

他の人の音が聴けるっていうことは、あまり意識しないで自分の
パートが吹けるっていうことですからね。

以前、いつかどこかで、
「プロのピアニストになると、大脳使って頭で考えて弾くんじゃなくて、
反射的な運動をつかさどる、小脳部分で反射的に弾いてる」
みたいなウワサを小耳に挟んだのですが、

「あれ?指が動いちゃうよ?」
みたいな状態まで練習を積んでこそ他人の音が聞けるのかも
しれないと思います。

・・・頑張れパートトップ!>自分

後は、防音室だったから、響いていない自分の生音がリアルに
聴こえてしまって、気持ちよく練習できなかった(^^;)というのも
あるかなと。
カラオケボックスだと、もう天下取ったみたいに気持ち良く練習
できるんですけどね・・・

今年度の練習では、あまり自分で気持ちの良い音が出せていなくて、
それはクラリネットのセッティングを変えたりしたせいもあるかなと
思うのですが、
そうすると、練習に入る気持ちそのものが変わってきてしまいます。
音ばっかりに気を奪われて、気持ちが固くなってくるのです。
気持ちが固くなると、身体も固くなるし、そうすると演奏も力んで
しまって、リラックスした演奏ができなくなってしまいます。

だから防音室はあまり好きではないのですが、
でも一番鍛えられる場所ですよね。防音室で満足いく練習ができたらば、
音響効果を考えた舞台でも良い音で吹けるはず。
強制ギプスみたいなものですね・・・。

防音室といえば、自分の部屋に防音室を作るのも素敵だなと思います。
今は部屋で練習してると大家さんから即警告を受けてしまいますので、
カラオケボックスや近場の練習室なのですが、
畳半畳くらいの個室防音室って、販売してたりするんですよ!

某サイトで見かけたら、30万~でしたね。今の自分には手が届かない
ですが、いつでも練習できるって魅力的です。
でも案外、いつでもと思ってたら練習しないかもしれないけど・・・
中学時代の部活動みたいに、毎日少しでも楽器に触れる、
みたいな環境だったら良いな~と思いますね。

という感じでした。
まあとにかく個人練がんばります。

投稿者 konkiti : 15:33 | コメント (0)