2006年02月28日

第6回演奏会を振り返って

第6回演奏会、終わりました。
当日は、寒い雨の中、どれだけお客さまが来て下さるかと心配していましたが、
たくさんの方に来ていただき、客席が埋まりだしたのを見て、演奏側としてもとても励まされました。
そして、暖かい拍手をいただき、安心して、演奏することができました。
アンコールも、今までにないくらい気持ちをこめて、演奏する事ができました。
お客様には、演奏会に足をお運びくださって、ありがとうございました。
また、演奏会にご協力くださった、お手伝いの方々、そして出演者の皆様、お疲れ様でした。
この場を借りてお礼申し上げます。
そして、次回第7回も、また、舞台でお会いできたらと思います。

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そう、演奏会、終わりましたね・・・
あまりにも緊張しすぎて、本番中は本能のままに演奏し、打ち上げでもなんだかよくわからない状態でしたが、今日ようやく、
「もうあの曲は練習しないんだ・・・」という形で実感がわいてきました。
去年、そして年明けの合宿、2月からのラストスパート・・・
長い時間をかけて、3つの曲に接してきて、そして演奏会は、本当にあっと言う間に終わりました。
演奏会は、いつも本当に、あっけにとられるくらい早く、終わってしまいます。
極度の緊張状態の中、出場直前の舞台の影で、
「この瞬間が一番嫌なんだよな~。演奏会なんてやるもんじゃない。寿命が縮む。」
といつも思うのに、
演奏会終了後は、「またあの興奮を味わいたい。よし、じゃ、次!」ってなっているから不思議です。
そして、それは、演奏会で毎回反省点が山積みになるから思うのであって・・・

リベンジ!リベンジ!

今回もそんな小人の声が頭の中でこだましています。

そして、今回の演奏会を終えて、強く強く思った事。
もっとうまくなりたい。


演奏会は本当にあっと言う間です。やり直しがきかない。
「あっ」と思った瞬間には次の山場が待っている。
オリンピックフィギュアスケートと比較するのもおこがましいですが、
決められた時間の中で、自分たちのやってきた事を出す、また出し切るのは、
同じ感覚かな、と思います。

でも、演奏会でうまくいかなかったところもあれば、演奏会で初めて、うまくいったところもあります。
不思議ですね。
練習ではまずしないようなミスなのに、やってしまったり、演奏会だと練習以上にできてしまったり。
舞台には何かがひそんでいます。

ただ、その何かを魔物するか、神にするかは、やっぱり、演奏会までの時間が物を言いますね。
それぞれの曲について思うところもありますが、それはさておき、
次に活かせるように、今回感じた自分についての反省点を、整理しておきたいと思います。

1.基礎力をつける
今回、3曲をやっていく中で、アルルは譜面どおりの正確さ、ドリーはアンサンブルと音に対する繊細さ、そしてプロヴァンスは曲を理解し、作っていくということ、
自分にとってはそれぞれ大事なポイントが異なっていて、また勉強になったのですが、
個別の曲をやる前に、まずなんといっても、
基礎力が大事、
という事を実感しました。

演奏終了後の打ち上げで、
「基礎力を養うということは、不必要な部分に余計な力を使いすぎないように鍛えること」
と誰かが言っていました。
それを実感するレベルには私はまだ達して無いのですが、基礎力ができたときに、わかることかもしれません。
基本的な音の出し方、スケール練習、アーティキュレーション、次回はもっと基礎力をつける練習を重視していきたいと思います。

ここで書いたかどうかはわかりませんが、実は自分の夢としては、
ただ一つの音の伸ばしだけでも、感動してもらえるような演奏をすることだったりします。
以前、2回ほど、人様の演奏を聞いて、そういう経験をしたので・・・
そのためにも、まずは基礎力だよな、と思います。


2.人の音を聴く
今回の演奏会で、1月2月の練習を通して自分の中で非常に変わってきたことが、これでした。
といっても、本番中は緊張しすぎてそれどころではなかったのですが・・・
人の音を聴くということは、オーケストラの中での自分の位置を把握する、ということだと思います。
そして、音を聴きあうということは、そこに集まったメンバーでしか作れない音楽を、そこで作っていくという事だと思います。
次回はもっと早い段階から、やっていきたいと思っています。


3.アンサンブルを重視する
2.とも関連しますが、今回の演奏会も、やはり自分のことで精一杯で、他パートと調整する時間をもてませんでした。
次は、自分の仕上げを前倒しして、パート間の調整までできるように、もっていきたいです。


4.曲を理解する
この作業も、今回直前だったので、調べ物はもっと早くにしておけば、直前は練習に専念できたのに、と思いました。


5.「音楽を作る」ことを意識する
実は今回の演奏会を通して、一番強く感じていたことがこれでした。
音楽を作る、というより、物を作る、ということです。
しかも、一人で黙々と作る、ということではなく、そこにいるメンバーでどう作るか、
ということです。

で、実際どんな風に感じていたのか、ということは、
まだうまく書けそうにないので、今回はおいておいて、
今後、自分にもそれが見えてきた時、また書ける時がくればいいな、と思います。


6.演奏会本番への気持ちの持っていき方
これも課題ですね・・・。
自分の中でどう盛り上げて、そして本番の舞台にどう接するか。
今回は、実は演奏会直前で、ちょっと、盛り上がりすぎた、という感もあり・・・(何!?)
緊張を克服する以上に、気持ちを盛り上げるっていうことが大切な気がします。


7.舞台での魅せ方
これは演奏とは別の側面かもしれません。
でも、演奏会として、大事な要素だと思います。
演奏会は、演奏としての質の高さが見られがちですが、他にも、お客さまが楽しめたかどうか、も、大事なところです。
ライブとしての演奏会の側面、といいますか。
今回の演奏会のアンケートの中に、

「意気込みは伝わったけど、ちょっと堅苦しい感じがしました」
というお客様からの感想があり、気になりました。

というのも、本番でイイトコ見せようと思って、ものすごい意気込んでる表情してるの、多分自分だと思うので・・・(笑)。
多分今回も、めちゃくちゃ揺れてるし、傾いてるだろうし。

集中しつつ、引き締めるところは引き締めつつ、でもお客さんも巻き込んで楽しい空間を演出できる、
次回は、そんな演奏会になったらいいな、と思いました。

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と、まあ、そんな感想を抱いた第6回演奏会でした。
ここまで読んでくれた人がいたらありがとうございます。
私はいろいろ書いてスッキリしました。

まあ、課題は多いのですが、
演奏会を経験するごとに、新しい事がどんどん見えてきて、
反省点はありつつも、実は今、それがとても楽しいのです。
こんな風に音楽と向かい合う事ができて、手前味噌ですが、
“未完成』にいられて良かった~、とすごく思います。

今はとりあえず、演奏会も終わったばっかりですし、ちょっと肩の力を抜いて、
とりあえず課題を眺めながら、さてどうしよっか、と考えることにしたいと思います。

はあー、最近真面目モードだったので、ちょっと疲れました。
自分、文章長すぎ。
また元の、脱力系モードに戻りたいと思います。

投稿者 konkiti : 2006年02月28日 02:29
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