February 27, 2005

交響曲もんじゃ

今日は、先週の演奏会のビデオ上映+もんじゃ焼きという、趣旨があるようでないようなイベントがありました。

友人に撮ってもらったDVテープをMacに落とし、iMovieで簡単に曲名などを付けて編集したものを、またDVテープに落としました。
そんで会場(豊洲文化センター)で借りたテレビにDVカメラから直接アウトプットしたのです。

自分たちの演奏がどんなんだったかやはりみんな相当気にしているようで、ほとんどおしゃべりもなく見つづけること90分・・・。思った以上の音ミスやバランスの悪さに軽く凹んだような空気を感じたのは自分だけでしょうか。
でもテレビのスピーカーなんてたぶん人の声が一番聞こえるようになってるだろうから、もうちょっとちゃんとした環境で再生すれば聴こえ方は変わってくるんじゃないのかなあ。音ミスは変わらないけど。
結論としては「アンコールが一番良かった」という意見が多かったような気がする。アンコールって、肩の力が抜けてるし弾きやすいのを選ぶから、割とうまく出来ることが多いですよね。

次は月島に移動してもんじゃです。もんじゃロード?みたいな通りに初めて行ったのですが、ほんともんじゃ屋ばっかりですね。日本のもんじゃ屋の5割くらいはここにあるんじゃないかってくらい。
駅前にはもんじゃ屋案内コーナー、ちょっと歩くとお土産もんじゃ屋、先に行くと右にもんじゃ、左にもんじゃ、もんじゃもんじゃもんじゃ。
正直今までこの食べ物に魅力を感じたことはなかったのだけど、月島で食べるもんじゃは確かに他より美味しかったです。しかも一人一もんじゃとか言って結構な量食べて、もうおなかいっぱい。あんな不定形で食べでがなさそうなのに、満腹になるもんだね。
1テーブル4人だったので、まだ2楽章かよ!とか言いながら食べたのでした。いつもながらくだらないな・・・。

February 25, 2005

同級生の悲しい知らせ

Googleニュースを見てて、目が止まった。
「羽生未来さん死去」
目を疑った。この人は知っている。小学校のときの同級生だ。
クラスは違ったし話したこともないけど、覚えている。小学生なのに、休み時間に友達と流暢な英語で喋っている人がいたので、びっくりしたことがあった。それで名字も珍しいから、覚えた。帰国子女を積極的に受け入れる学校だったので、英語を話せる子は多かったけど、それでもかなり完璧に英語だったと思う。
中学からは確か違ったのでその後思い出すこともなかったけど、大学のときにテレビに映っている「英語であそぼ」のお姉さんがこの人だと気付いてびっくりした。名前と英語、この組み合わせで思い出した。友達がファンとか言って、テレビと一緒に写真撮って遊んだりした。

それからは最近テレビで見ないなあ、なんてたまに思い出してたのに、肺がんで亡くなったなんて。今まで学校の同級生が亡くなったことなんてなかったし、それにあの人なのか、って。
驚いたとか悲しいとか混じって、複雑な気持ちだよ。久しぶりに小学校の卒業アルバム開いたら、やっぱり写ってた。この子がもういないなんて・・・。アルバムに「歌が好き」って書いてあるし、なんかもう・・・。
こんな場所でありますが、ご冥福を祈るばかりです。

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継続

NHK教育のトップランナー、気がついたらいつも見るようにしています。

今日はアニメ映画監督の今敏という人でした。どういう人かいまいち認識してなかったけど、最初に監督した「パーフェクトブルー」はそういえば映画館で観てます。
この映画も気味の悪い話で一度観たら忘れられない面白さがあったのですが、それは置いといて。
洗濯物干しながら流し聞きしてたら、なんかすごくいい事言ってました。

「自分探しとか本当の自分を見つけるとか、そういう『個性』が人間の中に内蔵されているという認識が一般化しているが、個性というものはいつか発見されるものではなく、何かをやり続ける取り組み方そのものの中に現れてくるものであって、とにかく向かい合って続けていく過程から生まれるものではないか」という趣旨だったと思います(うろ覚え)。
この話がなんかすごく自分の中でピントが合って、干す手も止まりました。司会の武田真治もびっくりした顔してて、大事なことを聞いている、という雰囲気。

好きな本に、こういう文章がありました。
「『継続は力なり』って言葉、地味だけど私は好き。ちょっとやってみたからって何がわかるっていうの、続けてみてわかってくることってたくさんあるじゃない」(うろ覚え)。

たぶん、こういう考え方を自分はしているし、たぶん合っているんじゃないかな、と思った。気になって心に残るってことは。

February 22, 2005

一昨日を追体験

演奏会のビデオを見ました。

fifthmovie.jpg

演奏会当日にも見たんだけど、さすがに疲れで眠くなって、全く記憶に残りませんでした。
それで改めて、パソコンに落として鑑賞。
・・・
舞台で感じたよりは粗が目立ちますね。7番の3楽章が、全体に全員が集中力途切れてる感じで特に気になるかも。でもやっぱり総合的には「聴ける」演奏だなー。過去の演奏会の録音って、iTunesのシャッフル再生でふいに流れてきても、全部聴く気が起きなくてスキップしたりする曲もあったんだけど、今回のは普通に聴けそう。

ビデオで見てわかったこと
・指揮が、第1回を彷彿とさせるダイナミック。カレリアの最後なんて、終わった瞬間指揮棒が客席を指してますよ。360°指揮!
・舞台上で聴いたよりも、マンドリンパートの音がよく聴こえる。演奏中はあんまり聴こえなくてバランス大丈夫かなと思ったけど、客席からだと逆に中音域の自分達が埋もれがち・・・。
・1楽章で4/4から6/8に変わる静かないいところで、飴を開いている音がする。演奏中は、ビニールがさがさはやめてください・・・。
・アンコールのチェロソロでは、周りのみんなが笑いを堪えている。「あんたどこまで早くするんだよ!」って、目が笑ってる。まあでも、それも含めて好評でした。View image
・譜面台で、ドラパートの手元はまったく隠れている。よかった。
・アンコールが終わったとき、ブラボーって言っているお客さんがいる。マジですか。

演奏中に電源入ってた携帯を切ったという噂の団員O、靴下の上の素足が見えてた疑惑の団員Wの様子は確認できませんでした。残念。


映像で記録するのって、好きです。そのときの雰囲気も思い出せるから。

さて、今週末は団員で鑑賞するので、整理しないと。とりあえずタイトルだけでもつけときます。

February 21, 2005

楽しい音楽の時間

ついに第5回演奏会を迎えました。

結果は・・・成功!と言ってもいいんじゃないでしょうか。少なくとも舞台の上にいる自分たちは、演奏中から「うまくいっている」という手応えがあったし、演奏が終わったときの拍手の感じからしても、お客さんも楽しんでもらえているという実感がありました。
ゲネ(当日の練習)での出来も不安なとこあって、どうなっちゃうの・・・と思ったけど、本番はみんないきなり集中力アップでまとまった合奏になったから、驚いた。もちろんみんなそれぞれミスしてるだろうし弾けてないところもたくさんあるんだけど、合奏としては十分聞けるレベルだったと思う。

正直いままでの演奏会は終わった後も「だめだった~」って気持ちでモヤモヤすることが多くて、“未完成』だけに未完成で終わりましたね、と言われてもしょうがないような演奏の曲も多かったけど、今回は“未完成』だけに完成に近づいてます、と言えるものでした。
お客さんのアンケートを読んでも、ほとんど全ての方が良い評価をしてくださってて、感じた手応えが自己満足ではないことが確認出来ました。いつもは何分の一かは5段階評価で2、とかの厳しい意見をくれるのですが。それに、集まったアンケートがやけに多い! 入場者数は去年と比べて「横ばい」で、決して多くないんだけど、来てくれた方は楽しんでいただけたようです。

なにより、自分たちが演奏を楽しめたってのが大きい。演奏後はみんな口々に「楽しかった」「熱くなった」なんて言って、充実感があったみたいだし、ほんとかなり気持ちよく弾けた。4楽章の終わりに近づいて、難しい動きも通り過ぎてあとは盛り上がって弾くだけだ、ってことがわかったとき、なんかやけにワクワクしてる自分を自覚した。
その勢いのままアンコールに突入して、指はよく回るわチェロソロはソロのくせに煽るわでえらい熱さで締めくくりました。あれは、いい雰囲気だった。

今考えると、学生のときは一年一年が密度が濃くて、冬の演奏会が終わると一年まるごと終わったような感慨があったように思う。演奏会そのもの出来も然ることながら、今年が終わったー!って感じが一緒くたになって、丸ごと大事に思えてた。
でも社会人になると1年や2年のサイクルじゃ生活は変わんなくて、そういう「締めくくり感」てのがないから、演奏会が終わってもなんとなく身体が覚えてる、学生時代の突き抜けた感じに届いてないような気がしてた。でも、今回の演奏会は演奏そのものが、自分の記憶に残るような体験になったような感触がする。
うーん、何書いてるのかわかんないな・・・。とにかく昨日は良い日だったということですよ!

February 20, 2005

前日練習

いよいよ演奏会前日。(これを書いているのは当日ですが)

直前ということで、全曲をざあっと通しました。
今回の演奏会はとにかく2部の交響曲がすごいボリューム、難易度なので練習は常に難航ぎみだったように思えます。
今日の出来がほとんど明日の出来といえると思いますが、なんとか、形にはなったかな・・・?という印象です。
でも同時に、何かの拍子に演奏がストップするようなこともありうるんじゃないかってくらい、不安な部分もあって、どんな演奏会になるのか自分たちでもよくわかりません。
どうなっちゃうんだろう・・・。


前日でもあり、翌日は朝9時集合だから、さすがにみんなで早帰り、ではなく

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11時まで飲み。皿が数えきれません。ほんとにみんな9時に来れるのか−!
ちなみに遅刻した場合のペナルティは、弦パートは開放弦使用禁止、管パートは息つぎ禁止とのことです。うはあ。
あと7時間後か。まずい。自信ない。

February 18, 2005

あと2日じゃん

うーむ。
仕事がなかなか佳境に差し掛かっていて、なかなか演奏会に気持ちが向かない。
帰って10分だけ4楽章練習してみたり。そんくらい。
金曜の仕事が終わってからが勝負だ。あ、決戦は金曜日、ってあったなあ。2012年の金環食も近くなってきましたね。

February 15, 2005

1年後の三文音楽

13日は“未完成』イベントの一環として新宿の紀伊國屋サザンシアターにて、俳優座公園の「三文オペラ」を観に行きました。
http://www6.ocn.ne.jp/~haiyuza/Pages/sanmon.html
去年の演奏会でやった、「小さな三文音楽」はこの舞台の劇音楽ということで、演奏後一年後という遅きに尽きるタイミングではありますが、自分たちのやった曲はどんな劇なのよ?というのを知りたくて。

集まった戦士は8人。前日の練習の疲れを引きずりながら、なんとか昼過ぎの新宿に辿り着きました。
観ました。いやー、演奏したときに一曲一曲の簡単なあらすじみたいなのは聞いてたけど、全部つなげるとこういう話だったのか、というのがわかってすっきり。
なんとなく「世俗的」「反体制的」なっていう説明がついていることは知っていたけど、まさに。出て来るのは乞食と犯罪者と娼婦と悪徳警官だけ。歌う内容も、当時のイギリスどころか今の日本でも完全に反道徳的ですよ。
まさか、みんなで楽しく弾いたCannon songが、英国軍がインドで「黄色も黒もビフテキにして食ってやる!」なんて言ってる歌詞だったとは・・・。
けど、終わり方がああいうものだったとは全然知らなかったです。デウス・エクス・マキナってああいうのを言うんだろうか。「え、ええ〜」って感じでいきなり丸くまとまるので、面食らう。途中で観客に語りかけるシーンなんかもあったりして、社会的メッセージの強い作品なんだってことがよくわかりました。

それにしても、劇団の人って、すごい。あんなに表情豊かに、あんなにたくさんの台詞と歌を覚えて演ずるのって、どれだけのエネルギーが注がれてるんだろう。稽古風景を見ると去年の夏から練習してきたようですが、それで2月公演って自分たちの演奏会と同じような流れ。比べる意味もないけど、同じくらいの期間であれだけのものが出来るんだな、なんてことも思いました。

見終わったあと、また三文弾きたいねー、今度は劇団と競演だ!なんて話したりして。そんなことになったら燃えるだろうな。

February 14, 2005

体力ゲージが赤くなった

12日は演奏会一週間前ということもあり、パーカッションの賛助の方も入っていただいて、長く激しく練習しました。疲れた・・・。5年間の団体活動の中で、最も体力的な疲れを感じた日でした。
今回の曲はボリュームも密度も濃い〜のが大集合で、気を抜くとすぐ2,3小節置いていかれるような曲ばっかりなんですよね。特に演奏会も差し迫って来ると本番並みの集中力でやるので、それが7時間とかだともう。

帰りに牛角でご飯食べてなんとか体力もオレンジくらいまで回復したけど、帰ったら即寝。目覚めたら4時半。電気消してまた就寝。で10時間くらい寝ました。

今回の演奏会の課題はいろいろあるけど、今週一週間気をつけることは「体力を温存する」ってことにつきます。風邪も流行っているし、早寝するようにしたいものです。

CIMG1103.jpgにく

February 08, 2005

マンドラの弦について考えてみた(マイナーな話題にもほどがある)

自分は弦を買うのには、渋谷のオザキ楽器をよく利用しています。
マンドリンの専門店は他にもあるけど、ここが一番近いので。
この店、普通のマンションの一室にあって、知らない人は絶対探せない。学生時代は、先輩が後輩にこの店の場所を教えに一緒に連れていくって慣習があったくらいです。

さすがに今では口笛吹きながらでも行けるので、余裕で弦を買っていたら、咳払いが聞こえて、奥に他にお客さんがいることに気づきました。
あれ、なんかこの横顔見たことあるな・・・あ「肝付さん」「おー、久しぶり」てな感じで、学生時代に何度かサークルに教えに来ていただいていた、肝付先生でした。
卒業後もあちこちの演奏会でたまにお会いしたりしてたけど、ばったり会うとはびっくりです。でもよく考えたらこの店はマンドリン奏者しか来ない場所なんだから、道端でばったりとかに比べたら相当確率高いわけで、そんなにおかしくはないかも。

初めて会ってからもう8年かー、みたいな話をしたのだけど、そういや学生時代に合宿で、マンドリンマンドラ合同で構え方から習ったりしたことを思い出しました。うーん、あれも遠い昔だな・・・。あの日は天気が良かったことは覚えている。

ちょうどお店に“未完成』のチラシを置かせてもらおうと思ってたところで、先生にも1枚もらっていただきました。残念ながら今回は用事があり来られないとのことでしたが、レッスン教室の場で宣伝するかも、とのお話だったのでこれはラッキー。オザキさんにも15枚ほど置かせていただきました。


ところで今回は、弦の種類を変えてみました。マンドリン系の弦というと、たぶんオプティマ(元マキシマ)の赤い弦(ボトム寄りの端っこに赤い糸が巻いてある)を使うことが多数だと思う。たぶん。自分も長らく使っていたのだけど、生産元が2,3年前に変わったときに一時期品質が急に落ちて、不良弦が多くなったらしいんですね(この辺うろ覚え)。
そういうこともあって、以前来たときにドーガルの弦もありますよ、ってことでG線だけお試しにしばらく使っていたのです。こっちは端っこが黄色い。オプティマの弦がスチール剥き出しなのに対してドーガルはクロム加工?がしてあって、ややグレーにつや消しされたような色をしています。

自分は手のひらに汗かきやすくて弦の傷み方がどうも早いようで、特にG線なんかは弦変えてから鳴りが悪くなるまでが早い感じがしてました。ドーガルにすると、その弦の鳴りが悪くなる減衰の曲線が緩い印象で、割と長く持っている、って感じでした。あと、音が柔らかくなったと思いました。調べてみると、ドーガルは張力が弱いらしく、なるほど確かにそんな感じの音です。
自分のマンドラは石川で、どちらかというとソリッドな音なので、割といいバランスかなーという感想でした。

そういうわけで、また試しということで、今度は全弦をドーガル化してみました。一気に黄色いマンドラへ・・・。
しかし演奏会20日前はちょっと冒険しすぎたかもしれないとちょっと反省。この土日に弾いたところでは割と発音がいいと感じたけど、D線がやけに調弦が狂ったのは楽器のせいなのか、張りが悪かったのか。安全にオプティマに張りなおそうか悩む。

そんなわけで、日曜マンドラーの自分にしては、この日はやけにマンドリン業界っぽかった一日でした。