2005年04月14日

“未完防』レポート

 先々週の日曜(4月3日)、自分が企画したイベント、“未完成で池袋防災館に行こうよ』の会、略して“未完防』に行って参りました。
 2月に定演があり、3月は自分が忙しかったので、そろそろ皆が暇をもてあましそうな4月に狙いを定め、無事集まった11名ほどの人数でドヤドヤと防災館に押しかけました。

 池袋駅から徒歩約5分。現場に到着すると、向かいには池袋警察署、防災館は池袋消防署建物の4階と、恐れ入るようなロケーションでした。
 この池袋防災館、評判を聞くと、以前どこかの番組で取り上げられていたり、経験者は面白かったという感想で、地味なイベントながらも期待を裏切らない予感がしていました。(といっても内心少し不安でしたが)

Ⅰ.救急コーナー
入り口に着くと、まず貴重品をロッカーに預け、それから別室に通されました。
皆で並んで待っていると、インストラクターの人が来て、最初は救急コーナーです。まずは人工呼吸の説明をされ、説明が一通り終わった後、2~3人に分かれ、人形を前に実習をすることになりました。
人形の肩に手を添え、耳元で呼びかけます。意識がないとわかったら、次は左手で額を押さえて右手で顎を上げ、ガーゼを口元にあて、人形の胸が膨らむまでフーッフーッと人工呼吸です。息が弱いとうまく胸が膨らみません。そのあと胸に手を当て、心臓マッサージを15回、この流れを数回繰り返しました。
これがやってて意外と面白い。
顎を上げるのにもコツがあって、力加減がうまくいけばパカッと口元が開くし、人工呼吸のフーッも、やってるうちに胸に空気が入っていく抵抗がわかってきます。
なんかやってて充実感を感じてしまいました。
みんなもそうだったのか、どのグループも盛り上がってる感じでした。
「私にも人助けできるかも」って、ちょっとだけ思えたコーナーでした。

Ⅱ.火災コーナー
そしてお次は火災体験です。といっても、火ではなく、煙の方です。いかに煙のこもった建物から安全に脱出するか、そのスライドが示され、次は、煙だらけの模型の建物の中から脱出せよ!という指令をインストラクターからいただきました。
RIMG0560.JPG

ポイントは、①背をかがめて腰から下のきれいな空気を吸う、②入ったドアは必ず閉める(煙の侵攻を防ぐために)、です。


RIMG0562.JPG

いざ侵攻。4人グループで身をかがめて突入です。


コースはだいだい1分くらいで出てこれるような短いコースですが、途中フェイントで別のルートがあったり、必要以上に身を起こすとブザーが鳴ったり、ドアを開けっ放しにすると観測TVに赤ランプがついて待ってる方にバレバレだったりと、なかなか手強い課題でした。
私のグループは、先頭のK氏が何かの感覚が発達しているのか、やたら速いスピードでずんずん進み、みんなそれについていくのに必死でした。しかも煙がすごくて、少しでも離れると1m先の人の姿も見えなくなるんです。最後尾の私はドアを閉め忘れ、赤ランプのトラップに見事にひっかかってしまいました・・・
ゲーム感覚満載でした。

Ⅲ.消化コーナー
そして次。消化コーナーです。
消火器の説明が簡単になされ、すぐ消火体験に移りました。
これも本当の火を使うのではなく、目の前のスライドに移った火に向けて、実際の消火器を使い、消火する、というものです。
6人の列を作り、第一陣、第二陣、という手順で、消火器を扱っていきます。
信長の火縄銃方式ですね。
RIMG0568.JPG

私の前の陣です。
第一陣用のスライドは、主婦が台所で揚げ物をしているときに、突然電話がかかってきて、長電話になり、フライパンの油が燃え上がる、というものでした。


インストラクターの人の指示で、まず「火事だー!!」と大声で叫びます。次いで、消火器の栓を抜き、一斉に放射します。放水中は水しぶきが飛び散り、涼しかったです。
実際の消火器が使えたのが、面白かったかな。

Ⅳ.地震コーナー
そして地震。本日のメインイベントです。
また簡単なビデオを見、注意事項を頭に入れてから、3~4人一組でいざ!体験ルームへ入りました。今回は震度6の体験です。
ここでのポイントは、①地震が始まったらまず火元を消し・出口を確保する。②移動時は必ず頭にクッションを載せる。③あとは揺れがおさまるまで机の下に隠れる。です。

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揺れが始まる前です。余裕余裕。

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始まりました。あわてています。

RIMG0574.JPG


隠れ中。縮こまっても身体のどこかが机からはみだしてしまいます。頭隠して尻隠さず。

揺れは激しく長く、最高の震度6中の揺れは、わかっていても怖いと感じる強さでした。
机の足にもしがみつく揺さぶりです。
ピークは2回間欠的に訪れ、恐怖心を煽ります。
思うに、強い地震って、揺れが長いんですよね、きっと。
阪神大震災の時も、そのとき私は近隣の徳島県で震度5でしたが、揺れはかなり長く続いたと思いました。
どこまで強くなっていくのかわからない、ピークの予測がつかない、それが地震の怖さの一つだと思います。

そして私たちの番が終わり、最後、残りの男性陣H氏・K氏・M氏3名による地震体験。
RIMG0575.JPG
部屋の外からモニターで部屋の中が見れます。 



インストラクターのユーモアのセンスによって、男性陣は部屋に入った途端、間髪いれず一際急激な揺れをお見舞いされていました。あわてふためく男性陣(詳しくは写真コーナー参照)。参加者全員の大爆笑を誘って、今回の防災体験はお開きになりました。
あー面白かった。

最後に記念写真です。
RIMG0577.JPG
(撮影者:インストラクターのおじさん)








そして、防災体験の最後に、スタンプカードをもらいました。
これからあと4回来て、スタンプが5つ揃ったら、修了証がもらえるんだそうです。
今回のイベント、割と好評だったので、もし、「自分も行きたかったー」っていう方&「また行きたい」という方がいらっしゃましたら、“未完防2』としての企画も考えていたりします。
もし「自分も体験したかった」という方いらっしゃいましたら、次のイベントor練習の時にでも、こっそり教えてください。

まあ、無事にイベントが終わり、良かったです。
意外と盛り上がりましたね。
1名からでも参加できるようなので、暇な時、あるいはお友達と一緒にいかがでしょうか。
自信をもって、おすすめできます。

投稿者 konkiti : 22:21 | コメント (0)