2006年03月17日

ルーマニア民族舞曲

大学時代のマンドリンオーケストラで、
バルトーク作曲のこの曲をやりました。
もちろんクラリネットとしての参加です。

その時のことで記憶に残っているのは、旋律は忘れたのですが、
ある部分でフルートソロがあり、
旋律と共に、その音の響きがメチャクチャカッコイイ~、と思ったことでした。

同じ楽器でも人によって出す音やその魅力が違うわけですが、
(そしてその人の性格が音色にも表れているように思うときもありますが)
その時ソロを吹いた先輩のフルートの音色は、
まっすぐで太くて芯があって、とても素敵な音だったと今でも思います。

クラリネットの先輩が吹いたソロも、独特のクセがある旋律で、
かっこよくて、いいなー、私も吹きたいな、と思って、
誰も聞いていないところでひそかに吹いてみたりしてました。
その先輩の音色は、素朴で温かみがあったなと思います。

そういうわけで、管楽器の旋律のかっこよさの印象が
記憶に強く残っている曲でして、
いつかもう一度やってみたい、とふと思い出す曲でした。

そして、「ルーマニア民族舞曲」を、
ついに、クラリネットでやることにしました。

この前記事にした、アマデイマンドリンアンサンブルでの「本業と副業の会」です。
本業として、クラリネット+ピアノの編曲バージョンでやります。

本番はあさって。
現在練習中ですが、マンドリンオケの中でオイシイ部分だけ吹くのと、
全6曲クラがほとんどメロディー部分を担当して吹くのとでは、
難易度が全然違うことに気付き、大いに焦っています。

全6曲中、1~4曲目まではまあいいのです。
技術的にはそれほど難しくなく、むしろ、どう聴かせるか、表現のつけ方が難しい曲です。
クラリネット1本だと、ピアノの支えがあるにしても、
やっぱり単調になりがちで・・・
管弦楽の音の厚みはどうしたって出せませんし、
変化をつけるために同じメロディーで2回目はオクターブ上げたりする箇所が
結構あるのですが、
頑張って気持ちを盛り上げて吹いたらどうにかなる、というものでもなく、
今後の課題かな、と思いながら練習しています。

テクニカルな問題とはまた別の側面として、どう聴かせるかという表現力の部分は、
・どう吹けば豊かに聞こえるかのイメージを持つ力
・イメージを実際の音として形にする力
の両方が必要かと感じています。

で、イメージを形にする力は、テクニカルな問題の方も関係してくると思うので、
とりあえずおいておいて、
イメージを持つ力の方は、どう鍛えればいいだろう、と考えてみたのですが、
とりあえず、
プロの演奏を聴きにいったり、同じ曲をやってる違う演奏家のCDを聴き比べたりして、
歌い方を真似したり、演奏の違いでどう聞こえるかを研究することなのでしょうか。
豊かなイメージそれ自身の力によって自分の中の曲想が膨らむ、ということも、
国土先生の指導を受けて気付いたのですが、
それほどの豊かなイメージを抱く力はどうやったら培えるのか、よくわかりません。
これはもしかしたら人生経験(?)だったりするのでしょうか。
小説や漫画なんかではよくあるじゃないですか、
あの出来事があってから、アイツの演奏は変わった・・・みたいな(笑)。

そんなことを考えながら、1~4は練習しています。

で、最後の2曲は、歌うというよりひたすら終わりに向かって盛り上がっていく、
という曲なので、
どれだけ指が動いてくれるかが勝負です。
技術力の問題です。
この2曲がネックなんです。

速いだけではなくて、装飾音符が多用されていたり、
最後の最後は本当に金切り声になりそうな高音で駆けていくので、
リードミスも気になります。

はあ・・・今の自分には早すぎる選曲だった、
という後悔が駆け巡った瞬間もありましたが、
ここまで来たらもう最後までやり遂げるしかありません。

でも、好きな曲が出来るのだし、
今の自分がどこまで出来るか、それだけを考えて、
あとわずかな練習時間を丁寧に使いたいと思います。

投稿者 konkiti : 2006年03月17日 23:31
コメント

久しぶりこっちのブログをのぞいたよー。
19日演奏会なんだね!しかもバルトーク!!
なつかしいねえ。クラでやるとどんな感じか聴いてみたかったな~。

確かにそれぞれがイメージをもって演奏することで変わってくるよね。ピアノとのコラボ、成功を祈っていますー。

Posted by: えりぞう : 2006年03月18日 22:46

久しぶりこっちのブログをのぞいたよー。
19日演奏会なんだね!しかもバルトーク!!
なつかしいねえ。クラでやるとどんな感じか聴いてみたかったな~。

確かにそれぞれがイメージをもって演奏することで変わってくるよね。ピアノとのコラボ、成功を祈っていますー。

投稿者 えりぞう : 2006年03月18日 22:46

Posted by: えりぞう : 2006年03月18日 22:49

応援ありがとう~
ルーマニアって印象に残る曲だよね。
名曲だと思います。

今日最後の練習をしました。
徐々に指は動くようになってきてるんだけど、後は明日の指の温まり具合次第です。

指慣らしをしとかないと吹けないような速いパッセージばかりなので、明日は準備をしっかりして、本番に臨みたいと思います。

Posted by: konkiti : 2006年03月18日 23:35

昨日はお疲れ様でした。そして失礼しました。konkiti さんの曲にかける熱い思いを感じピアノ伴奏者として責任重大だなあと思いました。曲は今までよく知りませんでしたが、素敵な曲でしたね、ホント!よくぞ選んでくれましたという感じ。朝の練習では二人の息もあって結構良かったと思ったのですが本番はゴメンナサイ。焦りや緊張が微妙に影響して最後の入りでずれてしまい、そこで気持ちがちょっと切れてしまいました。立てなおさなくちゃいけなかったのに。。。でもクラリネットとの初共演はとても楽しかったです。先日遊んだ(?)ポピュラー系も含め、またいつか機会があったら是非お願いします。

Posted by: mumi : 2006年03月20日 11:29

演奏お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
私は思っていることの割にはつい大げさに言ったり書いたりしてしまう性質なので、実際以上に曲への思い入れを書きすぎたかもしれません^^;
先日の練習では自分の練習不足で全然駄目で、気持ちが折れそうになりましたが、でもルーマニアを諦めずに練習し続けられたのはmumiさんのお陰です。
本番では私は緊張しすぎてしまって、息も上がり、リハーサルでのタイミング通りにできなくてこちらこそ申し訳なかったですが、でも形になるレベルまで仕上げられたこと、曲を終わらせることができたことで、良い気持ちになれました。
それに、曲自体にとても華があるので、お客さんにも楽しんでもらえたんじゃないかと思っています。
mumiさんには、こちらの気ままなテンポのゆれにもかかわらず、安定した伴奏をしていただけて安心して演奏できたことを感謝しています。
今回はチャレンジングな選曲でしたが、もっと遊べるような曲も、またやってみたいですね。
私もポピュラー系、楽しかったです。
他の参加者の選曲とか副業も、とても楽しかったし、今度はもっとお楽しみ要素も取り入れたアイデアでもやってみたいです。
また本業と副業やるときは、また是非ご一緒させてください。ありがとうございました^^

Posted by: konkiti : 2006年03月21日 00:57