March 14, 2005

シャさん

シャ・アンサンブルさんの演奏会に行ってきました。
シャさんとは直接交流はないのですが、ここⅠ、2年は“未完成』の演奏会に来てくれる方がいたり、こちらも聴きに行ったりして、 お互いに意識してるかも。恋の始まり? みたいな雰囲気があるかもしれません(思い込み)。

わたくし個人的には聴きに行くのは3回目ということで、かなりの回数行ってるんですね。というのも、ホームページ係という立場上、他のマンドリン団体のホームページはかなり見てるつもりなのですが、シャさんのとこがずばぬけてセンスが良くて面白いんですよね。
だいたいどこの団体も必要最低限、ところによっては必要な情報も載っていなかったりするのですが、こちらはマメな更新といいデザインといい、以前からひと際目立っていたのです。
そういうわけでどんな団体なの、と気になり、足を運ぶに至ったのですね。

演奏会自体もあまり他にない内容で、アンサンブル中心、耳慣れた曲、お茶会タイムあり、というアットホームなんです。和むんですよね。
今回も団員さん手作りのお菓子が並んでいて、ついついたくさん食べてしまいました。
演奏では、やはり「君の瞳に恋してる」が印象深かったです。やはり、というのは、この編曲、我々の第4回演奏家のアンコールで演奏したときと同じものなんですね。ちょうど一年くらい前に自分たちが演奏したものがそのまま聴こえて来るってのは、なんか良かったなあ。

マンドリン団体って一口に言っても、各団体でいろんな取り組み方をしてるんですよね。ちゃんと団体を継続していこうとすると、趣味というレベルでは済まないほどいろいろ考えて実行していかないと、すぐ先が見えなくなっちゃうものだと思います。
こちらの団体のように、やりたいことをちゃんと進めて行けるというのは実にたいしたことだなあと思ったりしました。

おまけ:
演奏会後、“未完成』メンバーでうどんとおでんの飲み屋に行きました。おでん、寒いうちに食べたかったのでよかったー。
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演奏会中の、お菓子の写真とかも撮ればよかった。悔やむ。

November 18, 2004

7番聴いてきました

先日の日曜日、N響の演奏会に行ってきました。目当てはベートーベンの交響曲7番。今度、“未完成』でやる曲目です。

マンドリンオーケストラでベートーベンの交響曲・・・って、たぶんたいがいの人が疑問に思うと思う。自分もそう思う。この選曲には反対だったし、今でも疑問。
でも、練習するほど、曲の魅力が身にしみます。明らかに普通じゃないです。他の曲に比べて指使いがめちゃめちゃ難しいとかないのに、なんでこんなに気持ちよく感じるのか、わからない。

でもでも、やっぱり難しい。何が難しいって、曲の構成が複雑で、自分のパートの音取るだけじゃ、どこで入るのかとか別のパートにどう繋がるのか、丹念にスコアリーディングしないと全く見えてこない。
それに、編曲されたとはいえ、オケの曲をマンドリンでやるわけなので、「この動き、マンドリンでやるの無理あるだろ」ってとこも多々あります。
だから、今のところ、マンドリンオケでやるこの曲の完成形ってのが見えない。自分の場合。そうしたら、やっぱりオケの演奏聴いて考えるしかないです。

N響は一番安い席は1500円で、3階の一番後ろの方で聴けます。舞台が遥か彼方だけど、この安さは魅力。
うーん、やっぱり良かった。それに勉強になった。実際に生で演奏見ないとわからないことはたくさんあった。
と同時に、前途多難だと思った。これをマンドリンオケでやって、しかもお客さんに聴かせられるものに仕上げるのに、どれだけの努力と試行錯誤が必要なのか。
こりゃ大変だ。がんばろう。山は高いほど、登った時に達成感があるし。

あれだ、プロジェクトXみたい。
(田口トモロヲ)
「パートが足りない」
「こんなの無理に決まってる」
「諦めよう」
誰もが無理だと感じ始めていた。


最後に涙で振り返れるといいけど。

June 26, 2004

トランペットを知った日

団員N(Y)のの所属する、国分寺フィルハーモニーの演奏会に行ってきた。
プログラムは
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」序曲
トランペット・アラカルト(津堅直弘ソロ&トーク)
●「トランペット・アラカルト」演奏曲
1. ヘンデル/「水上の音楽」より(ナチュラルTp.使用)
2. ハイドン/Tp協奏曲 第1楽章(キーTp.使用)
3. フンメル/Tp協奏曲 第3楽章(モダン楽器使用)
4. ケーニヒ/「ギャロップ」(ポストホルン使用)
5. クラーク/「トランペット・チューン」(ピッコロTp.使用)
レスピーギ/交響詩「ローマの噴水」
レスピーギ/交響詩「ローマの松」
といった風にトランペットがフォーカスされたプログラム。

マンドリンオケにとっては、金管楽器はほとんど接することのないもの。だから全く知識のないまま聴きに行ったのだけど、プログラムにあるように&トークありなので、いろいろ知らない話を耳にすることが出来て問題なく楽しめた。
今あるトランペットのずっと前にはナチュラルトランペットというバルブのないトランペットだったそうで、出せる音にも限りがあったそう。他にも郵便配達の時に使われたポストホルンというものも含めて、そういう珍しい楽器で実際に曲を演奏したものだから、これはなかなか珍しいものを聴けたかもしれない。

「ローマの松」でも、クライマックスで2階席の左右端のせり出したところ?なんというのかわからないけど、その左右にもトロンボーン(たぶん)が配置されて、舞台と客席から金管攻めで盛り上がって、なんだかえらい音量で盛り上がった。指揮者が斜め後ろに指揮向けるとこなんて始めて見たよ。始めてオケで聴いたけど、あの曲は普通ああいうものなんだろうか。

そしてアンコールでは、トランペットアラカルトのプログラムの津堅氏が再度登場して、自ら編曲したという「正露丸の主題による4つの変奏曲」が演奏された。ラッパと言えば正露丸。ベタベタながら、かなりちゃんとした曲に仕上がっていて、あのテーマが繰り返し繰り返し、重く美しく奏でられる・・・。

いやもう、金管とお笑い、といった感じの一風変わった演奏会だった。
しかしトランペットという楽器は、力強いね。「音楽では、人間の感情が全て美しく表現される」とかそんな風の言葉があったけど、あの楽器においてはそれが「美しく力強く表現される」って感じ。


・・・「正露丸の主題による4つの変奏曲」、個人的に、昔を思い出した。大学2年の夏合宿で、学年合奏として同じくあのテーマをモチーフとして、「"S"の主題によるワルツ」という曲を演奏した。同学年のやつが編曲したんだけどそのあと辞めちゃった。あいつ、どうしてるかなあ。

June 20, 2004

テデスコ×村治佳織

去年から今年にかけて、“未完成』でやれる曲はないかといろいろ曲を聴いていたのですが、何回か聴いているうちにすごく好きになった曲があるんですよね。カステルヌーヴォ・テデスコのギター協奏曲1番です。
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3楽章からなる19分くらいの曲で、ギターに弦系、フルート、クラ、オーボエなどの編成です。各楽章にギターのカデンツァがある、まあ協奏曲ですけど、2楽章のギターと管系の絡み合う叙情的な旋律や3楽章の勇壮な力強い感じが自分的にははまりました。8000円もするスコアまで買いましたよ。

で、CDは死ぬほど聴いたけど、やっぱり生演奏が聴きたくて探したら、ありましたありました。村治佳織が日本フィルとの共演でやってました。
恥ずかしながらプロのクラシックの演奏会ってたぶん行ったことなくて、しかも自分でチケット取ったことなんて絶対なかったけど、即買いました。あの曲を生で、しかも村治佳織の演奏で聴けるなんて楽しみ過ぎます。

それが今日です。行ってきました、みなとみらいホール。もちろんプログラムはギター協奏曲だけじゃなくて、ブラームスの交響曲2番とラベルのボレロもやりました。指揮は、ネーメ・ヤルヴィ。会場は満員で、どちらかというと、こっちが目当ての人が多いような感じでした。

いやー、よかったです。やっぱり音楽は直に聴くのが一番ですね。実際に音が発音されているのが見れてこそ、音楽って感じがします。ありえない早さの指の動きも見れましたし。
けど、ギター協奏曲といえばオケとの音量のバランスがいつも課題です。普通にやると、ギターの音は埋もれちゃうんですよね。ここでもギターの音はアンプを通して少し増幅していました。マンドリン合奏でもオケでも電気的な加工には免疫ないのでちょっと嫌かな、と思ったけど、気付かない程度だったのであまり気になりませんでした。でもギター協奏曲なんかはもっと小さいホールで聴いてみたいなとは思いましたね。
ちなみに村治佳織はやはり美人でした。あれだけの腕にルックスが加わって、相当カリスマ度高いです。演奏後は拍手が途切れなくて5回も戻ってきてました。
もともとマンドリンオケでやりたくて聴いてたけど、やっぱりかなりハードル高い・・・。でも2楽章だけ取り出したら普通に出来そう・・・。

もう二つのブラームスとボレロも、かなりよかったです。というか、時間的にはこっちの方が全然メインなんですけど。4楽章の盛り上がりやボレロのクライマックスのあたりは、指揮もオケもかなりテンション上がってて、熱かったです。
やっぱり演奏会はいいよなあ。今年はいろいろ行ってみようかと思いました。

自分がずっと聴いてたのはこのNorbert Kraftという人が弾いているやつで、村治佳織の演奏は「アランフェス協奏曲」に入ってます。
比べてみると、村治の方が相当テクニカルに凝った演奏をしています。

投稿者 甘栗 : 12:01 AM