June 26, 2004

トランペットを知った日

団員N(Y)のの所属する、国分寺フィルハーモニーの演奏会に行ってきた。
プログラムは
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」序曲
トランペット・アラカルト(津堅直弘ソロ&トーク)
●「トランペット・アラカルト」演奏曲
1. ヘンデル/「水上の音楽」より(ナチュラルTp.使用)
2. ハイドン/Tp協奏曲 第1楽章(キーTp.使用)
3. フンメル/Tp協奏曲 第3楽章(モダン楽器使用)
4. ケーニヒ/「ギャロップ」(ポストホルン使用)
5. クラーク/「トランペット・チューン」(ピッコロTp.使用)
レスピーギ/交響詩「ローマの噴水」
レスピーギ/交響詩「ローマの松」
といった風にトランペットがフォーカスされたプログラム。

マンドリンオケにとっては、金管楽器はほとんど接することのないもの。だから全く知識のないまま聴きに行ったのだけど、プログラムにあるように&トークありなので、いろいろ知らない話を耳にすることが出来て問題なく楽しめた。
今あるトランペットのずっと前にはナチュラルトランペットというバルブのないトランペットだったそうで、出せる音にも限りがあったそう。他にも郵便配達の時に使われたポストホルンというものも含めて、そういう珍しい楽器で実際に曲を演奏したものだから、これはなかなか珍しいものを聴けたかもしれない。

「ローマの松」でも、クライマックスで2階席の左右端のせり出したところ?なんというのかわからないけど、その左右にもトロンボーン(たぶん)が配置されて、舞台と客席から金管攻めで盛り上がって、なんだかえらい音量で盛り上がった。指揮者が斜め後ろに指揮向けるとこなんて始めて見たよ。始めてオケで聴いたけど、あの曲は普通ああいうものなんだろうか。

そしてアンコールでは、トランペットアラカルトのプログラムの津堅氏が再度登場して、自ら編曲したという「正露丸の主題による4つの変奏曲」が演奏された。ラッパと言えば正露丸。ベタベタながら、かなりちゃんとした曲に仕上がっていて、あのテーマが繰り返し繰り返し、重く美しく奏でられる・・・。

いやもう、金管とお笑い、といった感じの一風変わった演奏会だった。
しかしトランペットという楽器は、力強いね。「音楽では、人間の感情が全て美しく表現される」とかそんな風の言葉があったけど、あの楽器においてはそれが「美しく力強く表現される」って感じ。


・・・「正露丸の主題による4つの変奏曲」、個人的に、昔を思い出した。大学2年の夏合宿で、学年合奏として同じくあのテーマをモチーフとして、「"S"の主題によるワルツ」という曲を演奏した。同学年のやつが編曲したんだけどそのあと辞めちゃった。あいつ、どうしてるかなあ。

投稿者 甘栗 : June 26, 2004 11:53 PM | トラックバック
コメント

どうもどうも、先日は演奏会にお越しいただきありがとうございました。

「ローマの松」で客席の左右にいたのはトランペットとトロンボーンですね。この曲はオケのTp,Tbとは別にこのような金管パートを使うよう譜面が書かれています(これを「バンダ」といって、他のオケ曲でもこういうのはたまにあります)。

バンダの配置方法はホールの事情や指揮者の好みによっていろいろです。花道に並べたり、バルコニー席に置いてみたりすることもあります。あ、バックステージで吹く場合もありますね。

Posted by: 団員N(Y) : June 28, 2004 01:04 PM

おお、コメントが。「バンダ」というのですか。なるほど。客席に現れるのは楽しい演出ですね。お芝居でも、そういうのがあると嬉しいし。

Posted by: 甘栗 : July 5, 2004 03:51 PM
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