June 20, 2004

テデスコ×村治佳織

去年から今年にかけて、“未完成』でやれる曲はないかといろいろ曲を聴いていたのですが、何回か聴いているうちにすごく好きになった曲があるんですよね。カステルヌーヴォ・テデスコのギター協奏曲1番です。
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3楽章からなる19分くらいの曲で、ギターに弦系、フルート、クラ、オーボエなどの編成です。各楽章にギターのカデンツァがある、まあ協奏曲ですけど、2楽章のギターと管系の絡み合う叙情的な旋律や3楽章の勇壮な力強い感じが自分的にははまりました。8000円もするスコアまで買いましたよ。

で、CDは死ぬほど聴いたけど、やっぱり生演奏が聴きたくて探したら、ありましたありました。村治佳織が日本フィルとの共演でやってました。
恥ずかしながらプロのクラシックの演奏会ってたぶん行ったことなくて、しかも自分でチケット取ったことなんて絶対なかったけど、即買いました。あの曲を生で、しかも村治佳織の演奏で聴けるなんて楽しみ過ぎます。

それが今日です。行ってきました、みなとみらいホール。もちろんプログラムはギター協奏曲だけじゃなくて、ブラームスの交響曲2番とラベルのボレロもやりました。指揮は、ネーメ・ヤルヴィ。会場は満員で、どちらかというと、こっちが目当ての人が多いような感じでした。

いやー、よかったです。やっぱり音楽は直に聴くのが一番ですね。実際に音が発音されているのが見れてこそ、音楽って感じがします。ありえない早さの指の動きも見れましたし。
けど、ギター協奏曲といえばオケとの音量のバランスがいつも課題です。普通にやると、ギターの音は埋もれちゃうんですよね。ここでもギターの音はアンプを通して少し増幅していました。マンドリン合奏でもオケでも電気的な加工には免疫ないのでちょっと嫌かな、と思ったけど、気付かない程度だったのであまり気になりませんでした。でもギター協奏曲なんかはもっと小さいホールで聴いてみたいなとは思いましたね。
ちなみに村治佳織はやはり美人でした。あれだけの腕にルックスが加わって、相当カリスマ度高いです。演奏後は拍手が途切れなくて5回も戻ってきてました。
もともとマンドリンオケでやりたくて聴いてたけど、やっぱりかなりハードル高い・・・。でも2楽章だけ取り出したら普通に出来そう・・・。

もう二つのブラームスとボレロも、かなりよかったです。というか、時間的にはこっちの方が全然メインなんですけど。4楽章の盛り上がりやボレロのクライマックスのあたりは、指揮もオケもかなりテンション上がってて、熱かったです。
やっぱり演奏会はいいよなあ。今年はいろいろ行ってみようかと思いました。

自分がずっと聴いてたのはこのNorbert Kraftという人が弾いているやつで、村治佳織の演奏は「アランフェス協奏曲」に入ってます。
比べてみると、村治の方が相当テクニカルに凝った演奏をしています。

投稿者 甘栗 : June 20, 2004 12:01 AM