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マンドリンってどんな楽器? どんな形でどんな曲を演奏するの? マンドリンに馴染みのない方に、一般的な形式をご紹介します。

◆マンドリンってどんな楽器?

マンドリンという単語を聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょうか? たいがいの人はハワイアン、シャカシャカ鳴らす陽気な楽器、南の方にいる猿、などの回答を寄せてくれます。マンドリンという楽器の認知度は、低いようです。

マンドリンは、イタリア生まれの撥弦はつげん楽器です。撥弦楽器とは指や道具を使って弦を弾くことによって音を発する楽器のことで、ギターや琵琶などがこれに類します。マンドリンは日本に凡そ100年前に渡来し、昭和3,40年代には大いに隆盛したようです。あまり知られていませんが、現在でもほとんどの大学にマンドリンクラブは存在し、また学生団体以外にも全国各地に自主的に団体が立ち上げられており、広く演奏活動が行われています。余談ですが、日本は世界でもマンドリン人口の多い国だと聞いたことがあります。

マンドリンの弦は2本×4の8本で、鼈甲べっこうのピックでそれぞれの2本を同時に弾いて音を出します。弦は金属弦です。弦を弾くことをピッキングと言い、上下方向へのピッキングを早く繰り返して連続した音を出すことをトレモロと言います。マンドリンは、ピッキングとトレモロの二つの奏法を主に用いて演奏されます。

調弦は下の音からG(ソ)D(レ)A(ラ)E(ミ)と、ヴァイオリンと同じになっています。ただ、半音ごとにフレットと呼ばれる単位 で区切られている点はギターと似ています。マンドリンはフレットごとに音の位置がわかりやすいこと、ピックを用いるので比較的簡単に音を鳴らすことが出来ることなどから、音楽初心者に馴染みやすい楽器と言われることがあります。 音色は、感じ方は人それぞれですが、「もの悲しい」「繊細な」などと表現されることが多いようです。

◆マンドリンオーケストラって何?

マンドリンは大抵、合奏の形で演奏されます。マンドリンには音の高さ、楽器の大きさによって種類が分かれ、高い音から、マンドリン、マンドラテノール、マンドロンチェロ、マンドローネという名前が与えられています。マンドリン、マンドラ、マンドロンチェロはそれぞれオーケストラのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロに相当し、この3楽器にクラシックギター、コントラバスを加えた編成で合奏を行うのが一般的なマンドリンオーケストラ(マンドリンアンサンブル)の演奏形式です。団体によってはこれにフルート・クラリネットなどの木管楽器、ティンパニーなどの打楽器を加える場合もあります。

人数は数人から100人超まで団体によって様々ですが、定期演奏会では音楽ホールで礼服を着て演奏するなど、フォーマルな形をとって演奏会が催されることが多いようです。

◆どんな曲をやるの?

ある程度以上の年齢の方は、マンドリンと聞くと「古賀メロディー」を思い出されるかも知れません。現在でも明治大学マンドリン倶楽部の方々を中心に演奏されていますが、多くの団体では日本人・外国人作曲家によるマンドリンオリジナル曲、またはクラシック音楽をマンドリン向けにアレンジした曲などを演奏するのが一般的です。特に日本人作曲家によるオリジナル曲は現在でも新曲が出されるなど、なお盛んに演奏されています。