2004年06月17日

魔がさした・・・

としかいいようがありません。今回の件。

今日の午後、私は新宿にいました。新宿東口の辺りでちょっとした買い物やら用事やらを済ませて、じゃあ次は新宿区役所に・・・と歌舞伎町方面に向かっていたときのことです。

「プァー、プププー♪」
ん?何やら変わった音が・・・
音の方向に顔を向けると、海色のハワイアンシャツを着た外国人男性が、何やら小さな縦笛を吹いています。
いつもの私ならここで、「あー、面白そうな楽器だなー」で済ませて素通りするところなのですが・・・何を思ったのか、この楽器見たさに近付いていってしまいました。そう、最初はちょっとした好奇心だったのです。

ほんの少し距離を置いて楽器を遠目に見ていると、その男性は私に気付いて声をかけてきました。
「そんなにエンリョしなくて、もっと近くで見てイイヨ」
それならと、思い切って楽器を間近に見てみると、なんと、リード楽器なのです。
(おっ、本格的・・・。)
笛と見ると興味を示す私なのですが、今まで見てきた屋台や露天などで売っている縦笛は、大抵リードなどついておらず、竹に適当な間隔で穴を開け、開いた口の部分から息を吹き込むだけの簡単な作りなのです。で、実際に吹いてみると、息はどんどん口から逃げていってカスカスになってしまい、音程がメチャクチャだったり、指使いがよくわからなかったり。なので、「吹いて音を出すおもちゃ」くらいの感覚でした。

それがこの楽器は、リードがついている。指遣いは違うけれど、音を出すのはクラリネットと同じ構造だ・・・。
そして使っているリードは、サックスのリード。面白い。
いろいろ聞いていくと、この楽器はこの男性の友達が開発したもので、今世界中を旅しながらこれを売っているとのこと。「お店では買えるのですか?」と聞くと、この製品は良く売れているから、来年石橋楽器さんで今より高い値段で製品として売り出す予定、という答えでした。
やりとりの合間にも時折ジャズっぽい曲を吹きながら、片言の日本語で質問に答えてくれます。その演奏が、ビブラートを聞かせたジャズでまた何ともカッコいいのです。
楽器には樹脂製と竹製があり、両方吹き比べてくれて、樹脂製はサックスっぽく、竹製の方がクラリネットっぽい感じに聞こえました。

そして、何を思ったのか自分、数秒の躊躇の後にふとしたはずみでそれを買ってしまったんです。
思いつきで買えるほど、安いものでもないのに。
まさに魔がさしたとしかいいようがありません。
楽器を受け取り、箱につめてもらって、リードもおまけしてもらって、その場を立ち去りました。

そして家に帰ってきて、早速ためしに吹いてみました。
「プアー」確かに音はちゃんと出ました。運指表に書いてある通りの音が出ます。
指使いは、ソプラノリコーダーと似ている感じかな。
音量はそんなにがんばらない限り、家の中で吹いても大丈夫そうな感じです。
でも・・・
「プァー・・・プァー・・・」
(うーん・・・なんでコレ、買ったんだろう・・・)
頼りない音を出しながら、売り子さんと同じように吹くためには、かなり練習が必要らしい、ということがわかりました。

あ、そうそう、この縦笛の名前は、「Maui Xaphoon(マウイ・ザフーン)」というらしいです。
せっかく買ったんだから、ここで音は無理ですが、姿形をお見せしますね。

正面の図 裏から見た図(リードが見えますか?) 構え方 運指表

               <説明書の最後の言葉>
            「音楽は宇宙の癒しの力である」 アルベルト・アイラー
          ザフーンは持ち運びやすいようにできています。
          どこに行く時でも一緒に連れて行って下さい。
          みちゆく人々に至福のメロディーを聴かせて下さい。
          暗闇の中で吹いてみて下さい。
          ほら穴の中、地下鉄、吹抜けの階段、深い峡谷
          山の頂上など魔法のような音が出る場所を探して下さい。

          悪魔をおびやかせ、天使を招く音を響かせましょう。
          私たちの言葉を話さないものたちに語りかけましょう。

          友達に一本上げてデュエットをして下さい。
          バンドを作ってください。
          テープを作って私に送ってください。
          (以下送り先記載)

・・・コンセプトはnaturalisticらしいです。さすがマウイですね。
  そして軽く神がかっています。フレンドリーなのはもちろんのことです。
  大自然の中で生活していると、誰でもこんな気分になれるのかもしれませんね・・・・・・
  もしかしたら魔がさした、というよりは、神が降りてきたのでしょうか・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・せっかくだから小演奏会、これで出るかな・・・


追記1:前回の記事では、いろんな方からいろんな方法で情報をいただきました。
    ありがとうございました。
    その際、コメントを付けるのにどこに書いていいのかわからなかった、という意見を
    数名の方からいただきましたので、kon★blogでのコメント設定を、前回の記事と、
    今回の記事に関して試験的に書き込み可能にしてみます。
    下のコメント( )と書いてあるところをクリックすれば、コメント記入可能となります。
    ではまた♪

追記2:白あんさんへ
     歓迎のお言葉ありがとうございます。やっとブログ作れましたよ。
     結局、タイトルは「コンブログ」にしましたよ。
     もしかして、がっかりは・・・してませんよね?(笑)

投稿者 konkiti : 2004年06月17日 01:19
コメント

私の友人でザフーン持ってる人いますよ。買ったのは新宿ではなくネット通販だったみたいですけど。
あれは木管楽器(特にクラ・サックスあたり)経験者にとっては比較的音が出しやすいみたいみたいですが、そうでない人には難関です。私も音出ませんでした。まして、新宿のザフーンおじさん並にビブラートを駆使できるようになるには、相当の修行(それとも信仰心?笑)が必要でしょうね。

Posted by: やす : 2004年06月18日 17:12

!?ネット通販で売ってるんですか、ザフーン・・・。じゃあ、そんなに怪しいシロモノでもないのですね。ホッとしました。
やすさんのお友達も、ザフーンに呼び寄せられるかのように購入されたのでしょうか。
それとももしや・・・笛マニア?
現在ザフーンを愛用されているのなら、師匠と呼ばせていただきます。

Posted by: konkiti : 2004年06月19日 23:28

ザフーンを購入したやすさんのお友達は、笛マニア…かもしれない…(笑)私の所属する某オケのヴァイオリン弾きで、昔吹奏楽団でバスクラを吹いていたという異色経歴な方です。その人は、たしか竹ザフーンとプラザフーンの両方をお買い上げしてました。今も吹いてるのかどうかは不明ですが。

オンラインで買えるザフーンはこちら↓
http://www.xaphoon.com/

日本語でザフーンを紹介しているページ↓
http://www.angel.ne.jp/~fnet/xaphoon/

ザフーン教室もあるみたいですが、どうです、konkitiさん?

Posted by: やす : 2004年06月21日 12:55

やすさん、サイト情報ありがとうございます。
それで、ここ数日、ザフーンの動向をいろいろ調べていました。
日本には一人、ザフーン奏者がいらっしゃるようですね。その方がザフーン教室をやっていらっしゃる。
練習を少しずつ部屋で始めてるのですが、これがなかなか難しい。指使いはクラとかなり違うのですよ。しかも音程がかなり不安定で、クラよりも口の形の調整が要求されます。
ほんと、ザフーン教室で教えてもらいたいですよ。無料体験教室、行ってみるかな・・・。
いったいどうやったらハワイアンおじさんみたいに吹けるのか。
ザフーンが吹きこなせるようになったら、クラの表現力も上がるのではないかという可能性は感じています。

Posted by: konkiti : 2004年06月23日 21:44